JR旧形電車形式記号
例 クモハ 12052
@最初の文字(クモハ 12052)=種類
クモ 制御電動車Mc(モーターあり・運転室あり)
モ 中間電動車M(モーターあり・運転室なし)*現在は該当無し
ク 制御車Tc(モーターなし・運転室あり)*現在は該当無し
サ 付随車T(モーターなし・運転室なし)*現在は該当無し
A次の文字(クモハ 12052)=電車用途
気動車や客車とも共通する。[]内は語源。
ロ グリーン車(A寝台はロネ)[イロハ順]*現在は該当無し
ハ 普通車(B寝台はハネ)[イロハ順]
シ 食堂車・ビュフェ車[ショクドウ]*現在は該当無し
ユ 郵便車[ユウビン]*現在は該当無し
ニ 荷物車[ニモツ]*現在は該当無し
ヤ 事業用車一般[ヤクショ]
ル 配給車[クバル]*現在は該当無し
エ 救援車[キュウエン]*現在は該当無し
記号は複数の用途がある場合は文字を並べて付けるので制御電動車の郵便荷物合造車はクモユニになる。
B形式1桁目(クモハ 12052)=車長
1・2 車長20m未満
3〜7 車長20m、近・中距離用
8 車長20m、遠距離用*現在は該当無し
9 事業用車・その他
C形式2桁目(クモハ 12052)=モーター
0〜4 電動車
5〜9 制御車・付随車*現在は該当無し
旧形電車ではこの桁で種類を表しているため、クハやモハなどの文字は、車両を特定する際には実は必要ではない。
D製造番号(クモハ 12052)
旧形電車の場合000から始まる(例外あり)ので、この場合は53番目に作られたことを示すのではなく、
同じ形の車両でマイナーチェンジした場合、10番台や100番台の番号を使って区別することもある。よってこの車両は、マイナーチェンジ車50番台の3番目に作られたことを示す。
形を言う際には、クモハ12などのように、形式までで呼ぶ。
JR化後の1987年、JR西日本で突如旧形電車の新形式、クモハ84(現在は全廃)が登場したことは記憶に新しい。