[掲示板: みかかの鉄人掲示板 -- 時刻: 2024/11/26(13:50)]
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ユーザ名: 後藤@みか鉄 <ngoto#mikaka.org>
日時: 2003/4/23(02:58)
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無許可中継装置が通常の携帯電話の通話を妨害する理由としては、先の投稿で挙げられたものの他に、ノイズも増幅して中継してしまう、という理由もあるようです。
[url:http://www.shikoku-bt.go.jp/osirase/index_k-cyukei.htm]
"高松@茨城"さんは[url:kb:490]で書きました:
高松@茨城 ] 原理としてはPHSのパワーアンテナと同様のものでしょうが、携帯電話に
高松@茨城 ] ついて同様のものが正式に存在しなかったのはなぜでしょう。
PHSはデジタルコードレス電話の子機の発展版というそもそもの開発動機から、公衆用のほかに自営用(コードレス親機やホームアンテナ・パワーアンテナ類との間の通信)の周波数が定められています。ホームアンテナ類と端末の間の通信は自営用のチャンネルを使っていて、このときの端末は単なるコードレス子機と同等です。
唯一、DDIポケットのポケットレピータだけは上流・下流ともに公衆用の周波数を使用しています。つまり、公衆用の中継基地局です。そのかわり電気通信事業法や電波法の関係から販売はしてくれず、レンタルのみです。また、出力は10mWと大きくありません(普通の基地局の半分以下)。
PHSに関しての参考ページ
つかななさんのページ[url:http://www.mahoroba.ne.jp/~tukanana/phsindex.htm]
特に「PHSをもっと賢くかつマニアックに使いこなすために」は非常に参考になりました。
http://www.mahoroba.ne.jp/~tukanana/phs4.htm#homeantena
みかかの鉄人第5章 PHSの巻
[url:http://mikaka.org/mikaka-5.html]
郵政省(当時)の第109回電気通信技術審議会議事録
[url:http://www.soumu.go.jp/joho_tsusin/policyreports/japanese/teletech/gijiroku-109.html]
高松@茨城 ] 以前からニーズはあるはずで、技術的に難しいとは考えられませんので、
高松@茨城 ] キャリア側(さらには旧郵政省→現総務省)の技術情報の出し惜しみと
高松@茨城 ] いうか、非公開政策が原因ですね。
高松@茨城 ] 総務省がきちんとガイドラインを作り、携帯電話中継機を正式認可する
高松@茨城 ] 方向に持っていかないと、無理でしょうね。
たとえ技術情報非公開であっても、キャリア自身が製品をレンタル(あるいは販売)すれば問題ないわけですから、キャリアの技術情報出し惜しみ(実際に出し惜しみしているのかどうか私は知りませんが)は、今回は関係ないと思います。
以下、推測や想像を書きます。
需要があるのは確かだと思います。そして、技術的に実現不可能ではないのも間違いないと思います。法律的な面も、ポケットリピータのことを考えると、総務省を動かせば何とかクリアできるでしょう。
それでも実現に向けて動かないのは、「技術的にそれほど容易でない」からかもしれません。
PHSでも昔どっかのキャリアで基地局同士が干渉して通話困難となり、調整に手間取っていたりしました。携帯電話でも、基地局は単に設置すればいいというものではないのは確かだと思います。つまり、下手に中継装置を設置されると調整が崩れてうまく通話できなくなる懸念があります。特に、携帯電話はPHSより出力が段違いに大きい(だいたい10倍以上)ので、より調整が難しいと考えられます。
さらに、cdmaOneや3G(第3世代携帯電話)は端末が複数の基地局と同時に通信するなど、PDCよりも格段にややこしいので、中継装置も作りにくいかもしれません。
特に3Gについては、そもそも地下街などで使える小型の基地局すらまだ開発途上なのではないかと。
以上、推測と想像で書きました。詳しい人のつっこみを期待します。