2001年冬号
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<目次>
1982.7 臨時行政調査会(臨調)第三次答申:
電電公社の民営化と分離分割、長距離通信分野への競争導入、等
1984.6-11 長距離系新電電3社(テレウェイ、DDI、日本テレコム)設立
1984.12 電気通信事業法、日本電信電話株式会社法が成立
1985.4 NTTが一社体制で発足
労組の全電通の反対で分離分割論議は5年後に先送り
1990 1985の先送りを受けて電気通信審議会答申:NTTの分離、等
NTT株の値下がりを懸念して政府が分離分割論議を5年後に先送り
1996 1990の先送りを受けて電気通信審議会答申:
NTT分離分割、KDD国内通信参入許可、参入規制緩和、
接続ルールの制定、等
与党、NTT分離分割審議を1年後に先送り
1998.7 KDD国内長距離参入
1998.12 KDDとテレウェイ合併
1999.7 NTT分離分割。NTT東日本、NTT西日本、
NTTコミュニケーションズの3社に営業譲渡。
2000.10 DDIとKDD合併
2000.12 C&W IDC国内長距離参入
2001.4 フュージョン国内長距離参入予定
日本電信電話公社(電電公社)が民営化した時に生まれた、民間電話会社の事を新電電(NCC)と言う。しかし、出来立ての企業ではとてもNTTに太刀打ちできず、すぐに潰れてしまうのは目に見えている。それでは、NTTの独占に戻ってしまい、民営化の意味が無くなる。そのため、新電電は政官財からかなりの保護を得ていた物と思われる。
長距離系新電電は、長距離電話をかけるときに、NTT Comよりトクになる。「長距離」の定義は、時代によって変わっている。新電電中最も巨大な売上を上げている企業群であり、普通「新電電」というと長距離系の事を指す(厳密に言うとそれは間違い)。
長距離系新電電2社3サービスの料金は全く同じであり、サービスメニューはほぼ横並びであり、値下げのタイミングもNTTと同じである。このあいだ新聞に「新電電側は、まずNTTが値下げしないと値下げしない、と言っている」とさえ書いてあった。競争の激しいパソコン業界に比べると、非常に横並び体質が強く、競争状態にあるとは言いがたいのが現状である。
NTTが分離分割論をかわすために出した代案、郵政省が「NTT分離分割より規制緩和が先」という批判に答えて出した規制緩和策、1995年末に出されたこの2つにより、新電電に大きな契機が訪れている。
郵政省が、電気通信業における地域、長距離、国際などの垣根を取り払った。それにより、長距離系新電電全社が何らかの形で国際通信に乗り出す形になった。また、市内通信にも参入しようという動きもある。
「NTT分離分割」と一口に言うが、長距離部門をNTTから切り放すことを「分離」、地域部門を東・西などに分けることを「分割」と言うらしい。
0033・NTT Com
正式名称「NTTコミュニケーションズ」。サービス開始は1999.7.1、NTTの長距離部門を引き継ぎ、あらたに国際分野も手がける形で誕生した。NTTの100%出資である。
0070・KDDI(テレウェイ→KDD→KDDI)
旧テレウェイの正式名称「日本高速通信」に「高速」と入っているが、別に通信速度が速いわけではない(笑)。サービス開始は1986.11.11、トヨタ自動車と道路公団が中心となって設立された。開始時の業務区域は東名高速と名神高速の沿線。インフラは光ファイバーである。高速道路の中央分離帯には密かに光ファイバーが埋まっている。それを利用して通信事業を行っている。名前の「高速」の2文字の由来である。3大都市圏に主に力を入れているらしく、0070市外通話サービスの全国展開も遅れたらしい。新電電3社の中では今一知名度が低かったのはそのためである。
1998.10.1にKDDと合併することが決定していたが延期となり、1998.12.1にようやく合併。存続会社はKDDとなりテレウェイは解散した。その後2000.10.1に今度はDDIと合併。存続会社がDDIとなったため、KDDも解散した。
0077・KDDI(DDI→KDDI)
正式名称は「株式会社DDI」だが、合併相手のKDDに配慮してか、略称(短くなっていないため、ロゴマークと言った方が正式)KDDIになっている。旧正式名称は「第二電電」だった。サービス開始は1986.10.24である。京セラが中心となり、ソニー、ウシオ電機、セコム、三菱商事などが出資している。開始時の業務区域は東京・愛知・大阪とその周囲の各県。
DDIのインフラはマイクロ波による無線通信である。人気の高い東京−大阪で周波数を取得したのが勝ちにつながった。マイクロ波がインフラと呼べるかどうかは、「インフラ」の定義にもよるが、少々語弊があるのは事実である。しかし、ある周波数帯を自由に使う権利を持っていることは立派な資産なので、インフラと呼んでもいいのではないだろうか。長距離系新電電でインフラが光ファイバーでないのはDDIのみである。
この調子で0077市外電話サービスの加入者が増え続ければ、2、3年後にはマイクロ波の容量がいっぱいになってしまうらしい。光ファイバーなら、新たな回線をもう一本引けば容量の問題は解決する。無線通信の場合は、中継用の鉄塔を建てて周波数帯を有効利用する方法が考えられる。しかし、鉄塔を建てる土地の確保には金がかかる。かといって自前で光ファイバーを引いたり、NTTから借りても高く付く。八方ふさがり状態であり、出来ればあまり利用者が増えて欲しくなかったのかも知れない。日本テレコムと違ってあまり個人向けCMをしないのは、それも一因かも知れない。
しかし1996年頭に郵政省が、電話事業に使う回線は第一種電気通信業者の回線以外でも良い、と規制緩和した。そこでDDIは、近鉄などの私鉄や特殊法人電源開発から光ファイバー網を借りる計画である。1997年度から、0077市外電話サービスに使われる予定である。
KDDIは長距離系サービスを3つ(0077、001、0070)行っているが、NTT地域会社の電話会社選択サービス「マイライン」に登録できるのはこの0077のみである。
0088・日本テレコム
サービス開始は1986.8.1であり、最も古い新電電である。当時の国鉄と住友・三井・三菱の各商社を中心に作られた。1987.4.1の国鉄分割民営化以降は中心が国鉄からJRになった。サービス開始時の業務区域は東海道・山陽・東北・上越の各新幹線沿線。
JRは、駅と駅の間で運行状況などの情報をやりとりするために、送電線や線路沿いに光ファイバーを敷いている。日本テレコムはそれを一部利用している。「日本テレコム」と「鉄道通信」という別々の会社が合併して、現在の日本テレコムになった。
現在は、国際電話会社ITJと合併し、国際・長距離両部門を担当する会社になっている。
近年、BT、AT&T、ボーダフォンが株主となり、急速に外資系へと変貌していった。
001・KDDI(KDD→KDDI)
正式名称は「株式会社DDI」。旧正式名称はテレウェイとの合併前は「国際電信電話」、合併後は「KDD株式会社」。発足は1953年なのでもっとも古いが、電電公社からの分離独立会社なのでNTT同様、新電電とは呼ばないのが普通。発足以来、国際通信を専門に行ってきたが、1998.7.1より国内参入した。1998.12.1にテレウェイと合併、このとき社名変更した。
他の新電電のサービスと違い、「001番市外電話」は誕生当初から加入手続きはいらなかった。
0061・ケーブル・アンド・ワイヤレスIDC
国際系新電電としておなじみのケーブル・アンド・ワイヤレスIDCも、国内長距離通話に参入した。設立は1986.11.17。参入は2000.12.1。出資元はケーブル・アンド・ワイヤレス。時間帯を問わない料金体系で比較的安いが、月額最低通話料金額が存在する。
(参考) NTT
正式名称「日本電信電話」。1985.4.1、電電公社の民営化によって生まれた。専売公社(現・日本たばこ)、国鉄(現・JR)とともに、三大民営化と呼ばれる。民営化された時代にはすでに全国展開しており、またユーザーと直接つなぐ地域網も押さえていることから有利に立っている。表向きは長距離系新電電3社を怖がっているが、実際はそんなに脅威と感じていなかった。同時期に開業したTTNet(「地域系電話会社の巻」参照)の方を脅威に思っている。
地域網を握っている会社と、長距離網しか持たない会社と戦わせるのは不公平という観点から分離が、また地域間の競争を持たせるため分割が計画され、1999年に実行され、NTT本体は持ち株会社となることになった。ただ、JRを見て分かるように、分割すれば競争してよくなるとは一概には言えない。
上記各社のほか、今後、以下の会社が参入する予定。
0038・フュージョン
正式名称「フュージョン・コミュニケーションズ」。日商エレクトロニクス、古河電工、NTTデータが主要株主。2001.4.1のサービス開始を目指している。全国全時間帯一律3分20円の低価格での参入を発表し、業界はパニック寸前である。
一般加入電話から一般加入電話への通話でのみ使える。
かつてはNTT Com、旧国際電信電話「001番市外電話」以外は加入手続きが必要だったが、現在も加入手続きが必要なのはKDDI「0070市外電話」と新規参入のC&W IDCのみ。NTT Com、KDDI「001番市外電話」、KDDI「0077市外電話」、日本テレコム「0088市外電話サービス」は手続きの必要はない。なお「0070市外電話」も2001年3月1日より加入手続きが不要になる。2001年4月1日サービス開始のフュージョンは加入手続きが必要。
ただし、0088・0077・0070で始まる着信課金サービスは、加入していなくても使える。
実際にダイヤルする場合、例えば、03-1234-5678に0088を使って電話したいときは、0088-03-1234-5678とダイヤルすればよい。(ただし、2001年5月1日までは0033は付けてはいけない。)
地域によっては、NTT地域網の交換機が旧式のアナログなため、0088と押した後「ぷっぷっぷ」という発信音が出るまで待たないといけない地域がある。
ダイヤル法は0077・0070・001・0061も同様。なお、何も付けないで電話すると2001年4月30日まではNTT地域会社またはNTT Com経由となる。2001年5月1日以降はNTT地域会社の電話会社選択サービス「マイライン」に登録した電話会社経由となる。
新電電経由で電話ができるのは、NTT地域網の交換機ががんばってくれているからである。0088などに加入していなくても0088などで始まる着信課金サービスへつながるのも、NTT地域網の交換機が0088などへの転送作業を担っているからである。
したがって、新電電が生まれる前に作られたNTT地域網の交換機は、新電電への転送を行うよう改造しなくてはならない。この改造は、旧式のアナログ交換機の場合は、「DDIボード」等を交換機のその人の回線の拡張ボードへ差し込む、というハード的なものである。そのため、時間と費用がかかっていた。0088の加入申込書などには「0088が使えるようになる前に、数週間かかる地域があります」と書いてあるのは、その旧式のアナログ交換機のことだと思われる。
現在は交換機のデジタル化がすすみ、ジャンパやプログラム上の設定をちょこっと変えるだけで済む。
また交換機のみを改良すれば新電電への転送ができるように思われるが、実際は「回線改造費」もかかるらしい。新電電各社がNTT地域会社に払っている「接続料」は、以上の「交換機改造費」と「回線改造費」のことを指す。
NTTグループにとってみれば、新電電と接続しない方が、新電電との競争が起きなくて都合がいい。しかし、世論が厳しいので、あまりあからさまに接続を拒否してはいないが、新電電経由の通話に雑音を混ぜたり、「接続料」をぼったりして「いびって」いるという話しもある。接続料の算定基準を透明にしろ、という意見はここから来ている。
しかし、「イタ電対策」「発信電話番号通知サービス」などのために必要なため、交換機のデジタル化自身は、速度の違いこそあれ、新電電の存在とは別に進んでいたと思われる。
○接続問題
長距離系新電電がフレームリレーやVPNの新サービスを開始しようとしたときに接続問題が大きくとりあげられた。NTT側は交換機のソフトの書き換えにお金がかかるとして、新電電一社あたり数十億円の請求をしたうえ書き換えには一年以上かかるとした。しかし、NTTは同じ内容のサービスを新電電3社に先立ってはじめようとしたのである。「NTTの地域網を借りている新電電はNTTよりもサービスが遅れてあたりまえ」という論理が働いたのだろう。長距離系新電電とのこともあり、電通審はNTTの新サービスの認可を先送りした。さらに、1994年12月、NTTには長距離系新電電3社からの要望により、”郵政大臣による回線接続命令”が下された。伝家の宝刀が抜かれたのである。
0070 : 加入料金なし、基本料金なし、
電話機の交換なし、特別な工事なし、
受信者が新電電に加入している必要なし
2001年3月1日より加入手続きも不要
現在新規加入停止中。
0061 : 加入料金なし、基本料金なし、月間の最低通話料金額3000円
電話機の交換なし、特別な工事なし、
受信者が新電電に加入している必要なし
0088・0077・001 : 加入手続きなし、加入料金なし、基本料金なし、
電話機の交換なし、特別な工事なし、
受信者が新電電に加入している必要なし
NTT Com : 自動的に契約される
長距離系電話会社の基本料金は、全くの無料である。加入した後、まったく新電電を使わなかったとしても、何の損もしないのだ。ただしC&W IDCのみ、月間最低通話料金額が存在し、少しでも使うと最低3000円請求されるので少額の利用には注意が必要。それ以外の会社は「損をしようとしてもできない」制度になっている。もちろん、同一MA内(いわゆる市内、NTT地域網の方が安い)なのに新電電を使えば話は別だが...。ただし、将来的に新電電がNTTにためをはるぐらい大きくなったとき、基本料金がいきなり有料にならないとは限らないが。
いくら新電電経由で電話しても、末端部分はNTT地域網を経由している。そのため、新電電各社は接続料というのをNTT地域会社に払っている。接続料は家−交換局で約3円/3分、交換局−中継局で約6円/3分である。これが前後に入るので合計18円/3分。新電電は40円/3分が安値の限界だが、それでも約半分がNTT地域会社に取られている。
実際、新電電にとって、今のままNTT地域会社に接続料を払い続けるより、NTT地域会社の様に全国にネットを張り巡らせる方が、長い目で見ればコストが低くなるはずだ。
通話明細内訳
日本テレコム・KDDI・C&W IDC
明細書作成は全くの無料。特に申し込まない限り送られてくる。
ただし日本テレコム・KDDIは2001年5月以降は、市内の明細書を有料とする予定。
NTT Com
請求書はNTT地域会社から送られて来る。明細は申し込まないと付かないうえ有料。
ただし、市外通話だけの明細は無料なので、価格面では新電電と同じ。
[2001/5/1より](10円で話せる秒数)
NTT Com*1 0088・0077・0070
平昼 休夕 深夜 平昼 休夕 深夜 比較結果
県内通話
同一MA内*2 180 180 240 180 180 240 両者同額
隣接 〜 20km 90 90 120 90 90 120 両者同額
20km〜 60km 60 75 90 60 75 90 両者同額
60km〜 45 60 90 45 60 90 両者同額
県外通話
隣接 〜 20km 90 90 120 90 90 120 両者同額
20km〜 30km 60 60 75 60 60 75 両者同額
30km〜 60km 45 60 75 45 60 75 両者同額
60km〜100km 30 45 60 30 45 60 両者同額
100km〜170km 22.5 26 45 22.5 30 45 新電電がお得
170km〜 22.5 26 45 22.5 26 45 両者同額
*1 NTT Comの県内通話は、東京都、愛知県、大阪府でのみ。それ以外の地域ではNTT地域会社を使うことになる。NTT Comの割引サービスを利用した場合、フリーダイヤルの場合は県内通話でもNTT Comを利用できるが、その際の料金は県外通話料金と同額。市内は平昼、休夕180秒10円、深夜240秒10円。
*2 同一MA内通話を市内通話と呼ぶ。行政上の市とは区分けが違うので、ここでは「同一MA内」と記した。なおNTT Com、0088・0077・0070ともに、同一区域内の課金単位は10円ではなく8.5円。
[2000.11.1より](6秒間の料金) (30秒間の料金)
KDDI001番 C&W IDC
平昼 休夕 深夜 平昼 休夕 深夜
県内通話
〜 20km 0.66 0.66 0.5 2.9 2.9 2.9
20km〜 60km 1.01 0.91 0.68 3.4 3.4 3.4
60km〜 1.34 1.01 0.68 4.2 4.2 4.2
県外通話
〜 20km 0.66 0.66 0.5 2.4 2.4 2.4
20km〜 30km 1.1 1.1 0.9 3.4 3.4 3.4
30km〜 60km 1.1 1.1 0.9 4.2 4.2 4.2
60km〜100km 1.8 1.2 0.9 4.2 4.2 4.2
100km〜 2.3 1.8 1 7.5 7.5 7.5
ただしKDDI001番市外電話は1通話の利用額が5円に満たない場合は5円とする。C&W IDCは月間の最低通話料金額3000円。
フュージョン 全国全時間帯3分20円
なお、NTTグループの料金は、県内通話はNTT地域会社の料金が、県外通話はNTT Com料金が適用されるのが基本だが、割引サービスを申し込むと割引対象通話は割引サービス提供元の料金が適用されるので注意。例えば県内のMAをテレチョイスで指定すると、そのMAへの通話はNTT Com料金が適用され、場合によっては割引前のNTT地域会社料金より割高になる。
料金表の見所:
2000.10の各社値下げで一足遅れをとった「0070市外電話」であるが、2000.11.1、再び完全に横並びになった。今まで何度か値下げはあったが、時期がわずかにずれるだれで、結局同じ料金体系になるのは不思議。
隣接以上で新電電はNTT各社よりお得か同額。1998.2の値下げ前は30km以上、1997.2の値下げ前は60km以上からトクをしていた。近距離でのNTTと新電電の料金の差は縮まる傾向にある。
NTTの最遠距離は長年160kmであった。一方新電電は170km。よって、NTTと新電電の料金の開きは、160〜170kmで最大となっていた。しかし1998.2の値下げで最遠距離はそれぞれ100km、170kmになった。ただし平昼・休夕は最遠距離はどちらも100kmなのでもう170kmまでという料金帯も過去の遺物となりつつある。
NTTは、2000年に最遠距離が3分100円になる。半ば公約と化していたが見事に達成された。
昔は長距離で安いと言っていた新電電が平昼100km以上でNTT Comと同額になってしまい、一方で近距離でNTTを追い上げ、後述公衆電話料金ではなんとNTT地域会社より全区間においてお得になってしまった。時代は変わるものである。2000秋より、各社県内通話と県外通話の料金体系を別にしたが、県内通話では隣接以上すべての距離帯でNTT地域会社と同額になってしまった。割引サービスと組み合わさなければ新電電のメリットは無いのかもしれない。
KDDI「001番市外電話」は6秒ごとの料金。短時間通話と長距離通話に強い。
なお、国際電話料金は「国際系電話会社の巻(現在更新停止中)」を、携帯電話への料金は「携帯電話の巻」を、PHSへの通話は「PHSの巻」、発信者課金ポケベルの料金は「無線呼出の巻」を参照して欲しい。
各社料金割引一覧
NTT Com 0088 0077 0070
テレチョイス Jワンズファミリー もっとなかよしネット ハートライン*1
シャベリッチ 局番割引 だんぜんトークDX
局番割引スーパー だんぜんトークIIDX
(全日制・単回線・通話先限定・割引)
局番割引ワイド だんぜんトーク
だんぜんトークII
(全日制・単回線・通話先限定・割引・基本料なし)
テレワイズ Jワンズ 割引プラン KDDIセイバー
ホーム割引*1 (全日制・単回線・全通話先 ・割引)
テレワイズ・ワイド Jワンズスーパー
(全日制・事業所回線群・全通話先・割引)
JワンズスーパーIIPlus まる得割引 KDDIベストセイバー
KDDIワイドセイバー
(全日制・事業所回線群・全通話先・割引・基本料なし)
スーパー・テレワイズ 一括割引プラン
JワンズスーパーワイドPlus KDDIトータルセイバー
Arcstarビジネス割引
(全日制・企業回線群・全通話先・割引)
だんぜん昼割
(全日制・単回線・料金表変更)
テレジョーズ (上限額あり・固定料金)
かけほうダイヤル おしゃべりパック 遠距離じゃんじゃん
(上限時間あり・固定料金)
コーレージサービス 年々割引 だんぜん年割 (長期使用割引)
*1 正式名称は「ハートライン長電割引30」。
*2 正式名称は「NTTコミュニケーションズホーム・オフィス割引」
その他、KDDI「001番市外電話」の全日制・単回線・全通話先・割引・基本料なしのサービスとして「かけどくパック」「KDDIファミリートークパック」がある。
いづれも月極で料金を精算し、割引を行う。仮に各サービスを使わない方がトクしていたとしても、お金は返してくれない。だが、基本料金無しのサービスが主力になってきたのでこれはあまり心配することはないだろう。また、交換機が古すぎると使えない場合がある。しかしこのケースも心配するほど多くないだろう。
以上のサービスは、各社いずれか一つにしか申し込めない。つまり、テレジョーズに入っている人は、シャベリッチを使えない。Jワンズファミリーに入っている人は、Jワンズスーパーに申し込めない、など。現在は一部に例外が出ているので整理してみよう。
重反契約可能なサービス
NTT Com Arcstarビジネス割引+(テレワイズ・ワイドorスーパーテレワイズ)
NTT Com コーレージサービス+(シャベリッチorOCNシャベリッチorホーム・オフィス割引orOCNホームパック)
0088 年々割引+(局番割引プラスorJワンズファミリーorJワンズorかけほうダイヤルor局番割引ワイドor局番割引スーパー)
0077 だんぜん年割+(だんぜんトークorだんぜん昼割orなかよしネットorだんぜんトークDXorだんぜんトークIIorだんぜんトークIIDX)
ちなみに、テレジョーズは、NTT地域会社の月極割引サービスを申し込んでいると契約対象外になる。
○全日制・単回線・通話先限定・割引(基本料あり・なし両方)
☆値段・割引率
0070 ・ハートライン*1 :月0円で一日中20%引き、5つの番号への通話で有効
通話時間が10分を越えた通話については、超えた部分は30%割引
現在新規加入できない。
登録した通話先への通話料金が少なくとも10円を越える時お得
NTT Com・OCNシャベリッチ:月100円で一日中40%引き。2つの番号への通話で有効。
ただし、登録できるのは都道府県外の電話番号のみ。
指定番号がシャベリッチ登録者だった場合、45%引き
国際通話料合計が1000円を越えた場合、一日中30%引き。
OCN加入者のみ利用できる。
2001年2月1日より、休日は45%引き。
指定番号がシャベリッチ登録者だった場合、休日50%引き
登録した通話先への通話料金が少なくとも230円を超える時お得。
0077 ・だんぜんトークDX:月100円で一日中35%引き、2つの番号への通話で有効。
さらにKDDIの国内0077の通話料合計が1000円を越えた場合、一日中
25%引きとなる。35%引き2番号を除いた国内上位5MAへの通話で有効。
DION定額コース、携帯電話auグループ、ツーカーグループ、
PHSポケットの契約者は定額料無料。
登録した通話先への通話料金が少なくとも290円を越える時お得
NTT Com・テレチョイス30 :月100円で一日中30%引き、1つの市外局番への通話で有効
2001年3月〜4月は登録先が県内の場合44%引き
登録した通話先への通話料金が340円を越える時お得
0077 ・だんぜんトークIIDX:月200円で以下の割引。0077国内・001国際で有効。
割引率は国内国際それぞれ上位1電番目45%、2電番目35%、その他25%。
DION定額コース、携帯電話auグループ、ツーカーグループ、
PHSポケットの契約者は定額料無料。
一番よくかける通話先への通話料金が450円を越える時お得
NTT Com・シャベリッチ :月200円で一日中40%引き、2つの番号への通話で有効
ただし、登録できるのは都道府県外の電話番号のみ。
2000.12.1より、指定番号がシャベリッチ登録者だった場合、45%引き
登録した通話先への通話料金が少なくとも500円を超えるときお得
0088 ・局番割引スーパー:月200円で以下の割引。
割引率は国内上位1局番or国際1番号目45%、2局番or2番号目35%、その他25%。
ODN(「まるごと0」以外)契約者は「局番割引スーパー(ODNパック)」、
携帯電話J−フォン(プリペイド以外)契約者は
「局番割引スーパー(J−フォンパック)」となり定額料無料。
NTT地域の「マイラインプラス」の県内市外、県外市外、国際すべてに
日本テレコムを登録すると定額料無料。
登録した通話先への通話料金が少なくとも580円を越える時お得
NTT Com・テレチョイス10 :月100円で一日中10%引き、2つの市外局番への通話で有効
2001年3月〜4月は登録先が県内の場合24%引き
0088 ・局番割引10 :月100円で一日中10%引き、3つの市外局番への通話で有効
0077 ・もっとなかよしネット:月150円で一日中15%引き、10の番号への通話で有効
0077 ・だんぜんトーク:0077国内・0078国際の通話料合計が1000円を越えた場合、
一日中25%引きとなる。国内上位5MA、国際5対地への通話で有効。
(国際5対地へは15%引き。)
0077 ・だんぜんトークII:0077国内・001国際の通話料合計が1000円を越えた場合、
一日中25%引きとなる。すべての通話で有効。
0088&0041・局番割引ワイド:5つの市外局番または国際電話番号への通話料合計が
1000円を越えた場合、25%引きとなる。
5つの市外局番または国際電話番号への通話で有効。
登録した通話先への通話料金が1000円を越える時お得
(KDDI「だんぜんトーク」は0077、0078の請求が1000円を越える時お得)
NTT Com・テレチョイス15 :月200円で一日中15%引き、5つの市外局番への通話で有効
2001年3月〜4月は登録先が県内の場合29%引き
0088 ・Jワンズファミリー:月200円で一日中15%引き、10の番号への通話で有効
0088 ・局番割引15 :月200円で一日中15%引き、5つの市外局番への通話で有効
登録した通話先への通話料金が1340円を越える時お得
NTT Com・INSネット64用には、次の割引サービスがある。
NTT Com・INSテレチョイス30:月200円で一日中30%引き、1つの市外局番への通話で有効
2001年3月〜4月は登録先が県内の場合44%引き
登録した通話先への通話料金が670円を越える時お得
NTT Com・INSテレチョイス10:月200円で一日中10%引き、4つの市外局番への通話で有効
2001年3月〜4月は登録先が県内の場合24%引き
登録した通話先への通話料金が2000円を越える時お得
NTT Com・INSテレチョイス15:月400円で一日中15%引き、10つの市外局番への通話で有効
2001年3月〜4月は登録先が県内の場合29%引き
登録した通話先への通話料金が2670円を越える時お得
☆割引が適用される範囲の登録・変更方法
市外局番指定方式
NTT Com・テレチョイス :サービス申込時に登録、変更方法は不明
0088&0041・局番割引ワイド:通話料の多い局番から順に自動的に割引が適用される
0077・だんぜんトーク:通話料の多い局番から順に自動的に割引が適用される
番号指定方式
0088・Jファミリー*1:ダイヤル操作による登録・変更、24時間随時、無料
0077・なかよしネット:サービス申込時に登録、0077-777(無料)へ電話して変更
0070・ハートライン*2:サービス申込時に登録、変更方法は不明
NTT Com・シャベリッチ :不明
*1 正式名称「ハートライン長電割引30」
*2 正式名称「Jワンズファミリー」
各社とも、主力商品である。普通の個人ユーザは不特定多数へ通話しないので、範囲限定割引が最もコストパフォーマンスの良い物となるからだ。
2000年11月より、各社40%級割引サービスが登場。各社のサービスにまた差が出てきた。NTT Com「シャベリッチ」は指定通話先2カ所と少ないが、相手もシャベリッチに登録していれば45%引きと、割引率は断然トップ。KDDIの「だんぜんトークDX」は対象は同じく2番号だが、1000円以上利用すれば上位5MAが25%引きというおまけ付き。日本テレコムは2番号ではなく2MAが対象なので、同じMAに複数通話先がある人にはお勧めである。なおKDDI、日本テレコムは「だんぜん年割」「年々割引」という、契約年数によって通話料を割り引くサービスがあり、これを利用すれば最大5%の割引が加算される。この秋登場の新サービスは今まで主力のサービスと違い基本料金が必要だが、NTT Com、日本テレコムが200円なのに対し、KDDIは100円。一言で言えば、割引率の高いNTT Com、基本料金が安いKDDI、対象通話先が多い日本テレコムと言えるだろう。なお同じKDDIでもマイナーサービスとなってしまった「001番市外電話」、「0070市外電話」には40%級割引サービスは登場していない。
またこの秋登場した新サービスは、プロバイダサービスも絡めているのが特徴。NTT Comは「OCN」、KDDIは「DION」、日本テレコムは「ODN」とそれぞれプロバイダサービスも行っている。長距離通話とプロバイダの利用会社を合わせておけば、割引サービスにもメリットが出る。具体的には、NTT Comの場合、「OCNシャベリッチ」という割引サービスに加入でき、基本料が月100円で済むほか、「OCN」の定額接続時間が長くなり、加算額が少なくて済む。新電電側も、「DION」「ODN」に入っていれば、それぞれ「だんぜんトークDX」「局番割引スーパー」の基本料が不要になるというメリットがある。
なにはともあれ、上記内容をよく比較検討して、各社の宣伝に惑わされることなく、自分にとってメリットある会社、サービスに登録して欲しい。
2001年1月から、さらに割引サービスが多彩になった。KDDI「0077市外電話」は「だんぜんトークII」「だんぜんトークIIDX」が登場。「だんぜんトークIIDX」は「だんぜん年割」と合わせて最大半額にまでなってしまう。一方の日本テレコムは「局番割引スーパー」の提供条件を改訂し、「J−フォン」契約者と「マイラインプラス」登録者に対しては定額料を無料とした。J−フォンパックはいいとして、「マイラインプラス」は、他の電話会社を使うのを不便にするサービスであり、その申し込みと引き替えに値引くのはあまり関心できない。地元商店が郊外スーパーに買い物へ行くのを防ぐため、「車を手放した人には値引きします。」と言っているのと同レベルのような気がする。今後日本テレコムには中身のある改訂を期待したい。
2001年2月からは日本テレコムも「局番割引スーパー」+「年々割引」を最大半額に、NTT Comは「シャベリッチ」+「コーレージサービス」でシャベリッチ登録先に電話すると休日最大55%引きと対抗してきた。KDDIの半額は1番号、日本テレコムの半額は1局番、NTT Comの半額(以下)は2番号であり、KDDIの「半額に挑戦」は一瞬にして見劣りしてしまった形となった。しかし「マイライン」前の競争はどこまで激化するのやら。
「市外局番(MA)指定方式」と「番号指定方式」の2種類がある。一つの市外局番内に、よく電話する番号が10も20もあるなら、市外局番指定方式の方が有利だが、そうでなければ番号指定方式の方が有利であると思う。現在主力サービスではNTT Comが番号指定方式、日本テレコムが市外局番指定方式、KDDIが併用方式である。
パンフによると、ハートラインが日本初の番号指定方式の全日制・単回線・通話先限定・割引である、とのことであるが、本当だろうか?他社のサービスが、割引率改訂を行わず、だんだん時代遅れになるのに対し、ハートラインだけは割引率改訂を頻繁に行っていた。しかし2000年11月、ついに新規加入を停止。歴史あるサービスは事実上消えてしまった。
0088・局番割引ワイド・スーパーは、NTT Com・シャベリッチと違って、自動的に割り引き範囲が決まる。サービス申込前に「どの局番によく電話するのかな?」と思案しなくても済む。
1997.12から「局番割引プラス」登場。しかし1998.2利用分から「局番割引プラス」は「局番割引ワイド」に自動変更。「局番割引プラス」はわずか3ヶ月の短命のサービスだった。
INSテレチョイスは、テレチョイスの定額料2倍、選べる市外局番2倍になっている。2回線同時に使うという想定だからなのだが、ちょっと不自然である。
NTT Comのテレチョイスは市内通話には使えないことに注意。県内通話で利用すると、場合によっては割高になってしまうこともある。例えば平日昼間、県内100km以上に通話した際のNTT地域会社料金は40円。テレチョイス30を適用するとNTT Com料金の30%引きで63円と1.5倍以上の料金になる。ただし、2001年5月以降はNTT Comが県内値下げするので、その後は問題は解消する。また3月〜4月は県内通話の割引率がアップするので、使い方によっては得をすることになる。なおKDDI「0077市外電話」、日本テレコムの割引サービスは2001.5より同一MA内通話は割引対象外となるので注意。
新電電社とNTT Comの割引サービスを複数申し込んで、割引範囲を広げるという手もある。基本料金分以上に元が取れると思ったらやってみるのもよいが、通話毎に利用する電話会社を割り振らねばならず面倒である。
○全日制・単回線・全通話先 ・割引
001 ・かけどくパック :月0円で、月通話料合計が300円を越えた場合、10%割引。
国際電話も平日8:00-21:00は10%、その他の時間帯は25%割引
「KDDIファミリートークパック」も国内部分に関しては全く同じ。
通話料金が300円を越える時お得
NTT Com・ホーム割引* :月 0円で、月通話料合計が2000円を超えた場合、25%割引。
NTT Com・OCNホームパック:月 0円で、月通話料合計が2000円を超えた場合、30%割引。
OCN加入者のみ利用できる。
通話料金が2000円を越える時お得
0088 ・Jワンズ10 :月 500円で一日中10%引き、全ての通話で有効
0077 ・割引プラン1 :月 500円で一日中10%引き、全ての通話で有効
0070 ・KDDIセイバー10 :月 500円で一日中10%引き、全ての通話で有効
通話料金の合計が5000円を越える時お得
NTT Com・テレワイズ10 :月 550円で一日中10%引き、市外への通話で有効
2001年3月〜4月は県内市外通話は24%引き。
通話料金の合計が5500円を越える時お得
0077 ・割引プラン2 :月1000円で一日中12.5%引き、全ての通話で有効
他の割引プランより絶対損をする
0088 ・Jワンズ15 :月1500円で一日中15%引き、全ての通話で有効
0077 ・割引プラン3 :月1500円で一日中15%引き、全ての通話で有効
0070 ・KDDIセイバー15 :月1500円で一日中15%引き、全ての通話で有効
NTT Com・テレワイズ15 :月1550円で一日中15%引き、市外への通話で有効
2001年3月〜4月は県内市外通話は29%引き。
通話料金の合計が20000円を越える時、各社の10%割引よりお得
*正式名称「NTTコミュニケーションズホーム・オフィス割引」
通話先を限定しない割引なので、不特定多数に電話しがちな企業ユーザが主に使っているが、基本料不要のものは個人向けである。前述の通話先限定サービスの方が、プライスパフォーマンスはよい。
計算してみると分かることだが、割引プラン2は他の割引プランに対して得することは絶対にない。通話料金が20000円程度で上下していて、大きく得をしなくても良いが大きく損をしたくない人だけ利用するのだろう。
「KDDIセイバー」は元「テレウェイセイバー」。「KDDセイバー」を経て現在の名称に変更となった。「割引プラン」は元「DDI割引プラン」。同じく合併により名称変更となった。
ここで気をつけないといけないことが一つある。例えばNTT Comを例に取ろう。県外通話料の合計が2000円を越えたからと言って、さぁNTTコミュニケーションズホーム割引を申し込もう、となってはいけない。
料金の明細を見てみよう。2000円の通話の内、ほとんどが2個以内の番号への通話による物だとしたら、シャベリッチの方が得になるのだ。
こういう風に考えていくと、ほとんどの人が、通話先限定割引の方がトクになるだろう。通話先限定割引(シャベリッチ等)の方が主力商品である理由が、ここにある。
NTT Comについては注意すべきことがもう一つある。テレワイズ、テレワイズ・ワイド、スーパーテレワイズは割引対象通話が県外通話ではなく市外通話になる。つまり同一県内通話も割引対象通話となる。そのため同一県内にも係わらず、NTT Com料金を元に計算される。つまり場合によって割引前のNTT地域会社料金より高くなってしまう。テレチョイスであれば、県内MAを割引対象として指定しなければよいだけだが、全通話先を割り引き対象とするテレワイズ、テレワイズ・ワイド、スーパーテレワイズの場合、県内市外通話にはNTT地域会社は使わないようにする以外、よい手だては無い。ただし、2001年5月以降はNTT Comが県内値下げするので、その後は問題は解消する。また3月〜4月は県内通話の割引率がアップするので、使い方によっては得をすることになる。またKDDI「0077市外電話」、日本テレコムの割引サービスは2001.5より同一MA内通話は割引対象外となるので注意。
○全日制・事業所回線群・全通話先・割引(基本料あり・なし両方)
NTT Com・テレワイズ・ワイド13:月 1000円で一日中13%引き、市外への通話で有効
NTT Com・テレワイズ・ワイド17:月 3500円で一日中17%引き、市外への通話で有効
NTT Com・テレワイズ・ワイド21:月12000円で一日中21%引き、市外への通話で有効
2001年3月〜4月は県内市外通話はそれぞれ27%、31%、35%引き。
テレワイズ・ワイド13:通話料金が 7692円を越える時、通常料金よりお得
テレワイズ・ワイド17:通話料金が 62500円を越える時、同10よりさらにお得
テレワイズ・ワイド21:通話料金が212500円を越える時、同15よりさらにお得
0088・Jワンズスーパー10 :月 4000円で一日中10%引き、全ての通話で有効
0088・Jワンズスーパー15 :月12000円で一日中15%引き、全ての通話で有効
0088・Jワンズスーパー20 :月40000円で一日中20%引き、全ての通話で有効
Jワンズスーパー10:通話料金が 40000円を越える時、通常料金よりお得
Jワンズスーパー15:通話料金が160000円を越える時、同10よりさらにお得
Jワンズスーパー20:通話料金が560000円を越える時、同15よりさらにお得
0088&0041・JワンズスーパーIIPlus:月0円で一日中割引、全ての通話で有効
割引率は、日本テレコムの1ヶ月の国内・国際電話料金を合計して、
〜 5000円の場合、 0%
5000円〜 30000円の場合、25%
30000円〜 200000円の場合、28%
200000円〜 の場合、30%引き。
JワンズスーパーIIPlus:通話料金が 5000円を越える時、通常料金よりお得
0077・まる得割引 :月0円で一日中割引、全ての通話で有効
割引率は、KDDIの1ヶ月の国内0077・国際0078通話料
(フリーコール・クレジット通話含む)を合計して、
〜 5000円の場合、市外 0%国外 0%
5000円〜 30000円の場合、市外25%国外10%
30000円〜 200000円の場合、市外28%国外12.5%
200000円〜 の場合、市外30%国外15%。
まる得割引 :通話料金が 5000円を越える時、通常料金よりお得
0077・まる得割引ワイド :月0円で一日中割引、全ての通話で有効
割引率は、KDDIの1ヶ月の国内0077・国際001通話料
(フリーコール・クレジット通話含む)を合計して、
〜 5000円の場合、 0%
5000円〜 30000円の場合、25%
30000円〜 200000円の場合、28%
200000円〜 の場合、30%引き。
まる得割引 :通話料金が 5000円を越える時、通常料金よりお得
0070・KDDIベストセイバー :月0円で一日中割引、全ての通話で有効
割引率は、0070通話料金を合計して、
〜 20000円の場合、 0%
20000円〜 100000円の場合、10%
100000円〜 500000円の場合、15%
500000円〜 1000000円の場合、18%
1000000円〜 の場合、20%引き。
初回登録料1000円が必要
KDDIベストセイバー:通話料金が 20000円を越える時、通常料金よりお得
0070・KDDIワイドセイバー:月0円で一日中割引、全ての通話で有効
割引率は、国際001・0070の1ヶ月の国内・国際電話料金を合計して、
〜 5000円の場合、 0%
5000円〜 30000円の場合、25%
30000円〜 200000円の場合、28%
200000円〜 の場合、30%引き。
KDDIワイドセイバー:通話料金が 5000円を越える時、通常料金よりお得
契約者名・通話料金の計算期間・請求先が同じで、同一事業所内にないと利用できない(「JワンズスーパーIIPlus」「KDDI・まる得割引」は同一名義の請求書なら同一事業所でなくてもよい)。当然企業用のサービスである。
「JワンズスーパーIIPlus」「まる得割引」ともほぼ同時に割引率アップし、契約単位が請求書単位に変わり、初回登録料は不要になった。相変わらずの横並びである。
Jワンズでトクする回線が9本以上あれば、同割引率のJワンズスーパーに申し込んだ方がよい。Jワンズでトクする回線が7本以下の場合は、一つ一つ別口でJワンズに申し込んだ方がよい。
以前は新電電側のサービスの方がよかったが、テレワイズ・ワイドが割引率を上げ定額料を下げたため、NTTのサービスの方が有利になってしまった。それどころか場合によっては下手にテレワイズを申し込むよりテレワイズ・ワイドを申し込んだ方がよい場合もある。
JワンズスーパーIIPlusが出来て、Jワンズもほとんど意味のないサービスとなってしまった。
KDDI「0077市外電話」、日本テレコムの割引サービスは2001.5より同一MA内通話は割引対象外となるので注意。
○全日制・企業回線群・全通話先・割引
以上は回線群でも、事業所単位で割り引くものだが、さらに上をいって、企業単位で割り引くサービスがある。
NTT Com・スーパー・テレワイズ20:月300000円で一日中20%引き、市外への通話で有効
NTT Com・スーパー・テレワイズ25:月600000円で一日中25%引き、市外への通話で有効
2001年3月〜4月は県内市外通話はそれぞれ34%、39%引き。
スーパー・テレワイズ20:通話料金が1500000円を越える時、通常料金よりお得
スーパー・テレワイズ25:通話料金が6000000円を越える時、同20よりさらにお得
NTT Com・Arcstarビジネス割引:月0円で一日中割引、県外・国際通話で有効
割引率は、NTT Comの1ヶ月の県外・国際電話料金を合計して、
〜 10000円の場合、 0%
10000円〜 30000円の場合、25%
30000円〜 300000円の場合、28%
300000円〜 の場合、30%引き。
2000年2月1日以降は、
〜 10000円の場合、 0%
10000円〜 30000円の場合、26%
30000円〜 200000円の場合、28%
200000円〜 の場合、30%引き。
さらに1年間の継続利用を約束すると+3%、2年間で+4%、3年間で+5%となる。
Arcstarビジネス割引:通話料金が 10000円を越える時、通常料金よりお得
0088&0041・JワンズスーパーワイドPlus20
:月250000円で一日中20%引き、日本テレコム経由の国内・国際全ての通話で有効
0088&0041・JワンズスーパーワイドPlus25
:月500000円で一日中25%引き、日本テレコム経由の国内・国際全ての通話で有効
JワンズスーパーワイドPlus20:通話料金が1250000円を越える時、通常料金よりお得
JワンズスーパーワイドPlus25:通話料金が5000000円を越える時、同20よりさらにお得
0077・一括割引プラン20
:月250000円で一日中市外20%国際12.5%引き、0077・0078経由の全ての通話で有効
0077・一括割引プラン25
:月500000円で一日中市外25%国際15%引き、0077・0078経由の全ての通話で有効
一括割引プラン20:通話料金が1250000円を越える時、通常料金よりお得
一括割引プラン25:通話料金が5000000円を越える時、同20よりさらにお得
0070・KDDIトータルセイバー20
:月250000円で一日中20%引き、0070経由の全ての通話で有効
0070・KDDIトータルセイバー25
:月500000円で一日中25%引き、0070経由の全ての通話で有効
KDDIトータルセイバー20:通話料金が1250000円を越える時、通常料金よりお得
KDDIトータルセイバー25:通話料金が5000000円を越える時、同20よりさらにお得
これは別に同一事業所内でなくてもよい。実際、クレジットカード会社などが、加入者をまとめて企業扱いにして加入している場合もある。「2−15 電話料金をクレジットカードで払おう」を参照。
もし、このサービスに見合うだけの友人を見つけられるなら、個人グループで加入してもよいかもしれない(^_^)。
Arcstarビジネス割引と「テレワイズ・ワイド」、「スーパーテレワイズ」を重反して申し込むと、県外通話は「Arcstarビジネス割引」のみが適用となる。つまり「テレワイズ・ワイド」「スーパーテレワイズ」は県内市外通話のみの割引となってしまうのであまりメリットはない。(デメリットがある場合の方が多い。)
KDDI「0077市外電話」、日本テレコムの割引サービスは2001.5より同一MA内通話は割引対象外となるので注意。
○全日制・単回線・料金表変更
0077:だんぜん昼割
月200円で平昼の料金が休夕扱いで計算される。国内通話でのみ有効。
さらにKDDIの国内0077・国際0078の通話料合計が1000円を越えた場合、
市外0077上位5局番への通話が一日中25%引き、
国際0078上位5対地への通話が15%引きになる。
○上限額あり・固定料金
NTT Com・テレジョーズ:
平日 22:00- 8:00、土日祝 24時間 の通話で有効(時間帯注意!)
テレジョーズ2000:月1750円で2000円分話し放題
2000円分〜3000円分:15%引き
3000円分〜 :通常の通話料金
テレジョーズ3000:月2600円で3000円分話し放題
3000円分〜5000円分:15%引き
5000円分〜 :通常の通話料金
テレジョーズ5000:月4300円で5000円分話し放題
5000円分〜8000円分:15%引き
8000円分〜 :通常の通話料金
テレジョーズ8000:月6850円で8000円分話し放題
8000円分〜 :15%引き
新電電2社5サービスにはない特殊なサービスだが、携帯電話業界ではこれが最もポピュラーである。時代とともに通話料が安くなっても対応できるという利点を持つ。昨今はテレホーダイが話題の的だが、人によってはテレジョーズの方がトクをするかも知れない。
○上限時間あり・固定料金
0088・かけほうダイヤル:休夕・深夜の通話で有効
かけほうダイヤル 30:月 750円で 30分話し放題、時間を過ぎたら通常通話料金
かけほうダイヤル 60:月1500円で 60分話し放題、時間を過ぎたら通常通話料金
かけほうダイヤル 90:月2250円で 90分話し放題、時間を過ぎたら通常通話料金
かけほうダイヤル120:月3000円で120分話し放題、時間を過ぎたら通常通話料金
0077・おしゃべりパック:休夕・深夜の通話で有効
おしゃべりパック 30:月 750円で 30分話し放題、時間を過ぎたら通常通話料金
おしゃべりパック 60:月1500円で 60分話し放題、時間を過ぎたら通常通話料金
おしゃべりパック 90:月2250円で 90分話し放題、時間を過ぎたら通常通話料金
おしゃべりパック120:月3000円で120分話し放題、時間を過ぎたら通常通話料金
0070・遠距離じゃんじゃん:休夕・深夜の通話で有効
遠距離じゃんじゃん 30:月 750円で 30分話し放題、時間を過ぎたら通常通話料金
遠距離じゃんじゃん 60:月1500円で 60分話し放題、時間を過ぎたら通常通話料金
遠距離じゃんじゃん 90:月2250円で 90分話し放題、時間を過ぎたら通常通話料金
遠距離じゃんじゃん120:月3000円で120分話し放題、時間を過ぎたら通常通話料金
通話料が下がるとお得度が下がっていくという宿命を持つ。現に最近の電話料金の値下げと、Jワンズ等の登場により、ほとんど得しないサービスとなってしまっている。計算してみると、24秒/10円より高い通話料の距離・時間にかける場合トクをすると分かる。つまり、休夕・深夜にかける人は絶対に得しない。短い通話を繰り返せばトクをする場合もあるが、長距離に「ベル友」がいる人くらいしか効果がない。通話料金が下がったら、同じ割合でこちらの料金も下げるべきなのだが、なぜかそのままである。
日本テレコム・KDDIでも、もう案内はしていない。しかし、サービス自身は残っている。
一定時間を越えたら、自動的に一つ上のサービスに切り替えられる様になっていればまだ良いのだが、そうではない。また、0088・0077・0070を使っている限り中距離にかけても通話時間としてカウントされてしまう。
○長期利用割引
契約期間が一定以上続くと通話料が割り引かれるサービス。0088の「年々割引」と0077の「だんぜん年割」がある。セルラーの「長期割引サービス」に似ている。セルラーのサービスと違って、申し込まなくてはならない。
いずれも加入1年目で1%、2年目で3%、3年目で4%、4年目以降5%の割引となる。
回線群単位の割引プランとは併用できないが、0088で「局番割引プラス」「Jワンズファミリー」「Jワンズ」「かけほうダイヤル」「局番割引ワイド」「局番割引スーパー」、0077で「だんぜんトーク」、「だんぜん昼割」、「なかよしネット」、「だんぜんトークDX」との併用は可。「局番割引プラス」「Jワンズファミリー」「Jワンズ」「局番割引ワイド」「局番割引スーパー」だと、割引後の通話料金が割引対象(「局番割引スーパー」で最大40%割引)だが、「かけほうダイヤル」の場合は、定額料金分を越えた通話のみが割引対象。
どちらも国際電話も割引対象となる。
KDDI「0077市外電話」、日本テレコムの割引サービスは2001.5より同一MA内通話は割引対象外となるので注意。
またNTT Comには割引サービスの契約期間に応じて通話料が割り引かれる「コーレージサービス」がある。加入2年目で3%、3年目で4%、4年目以降5%の割引となる。対象となる割引サービスは「シャベリッチ」「OCNシャベリッチ」「ホーム・オフィス割引」「OCNホームパック」。さらに前年利用実績が月平均5000円以上あるとさらに割引率が+1%される。
○Jワンズファミリーの裏技
Jワンズファミリーは、一見、10個の通話先にのみ割引が限られるように見える。実は、任意の番号で割引を有効にする「裏技」がある。これは、Jワンズ(ファミリーじゃない方)の存在意義を無くしてしまう、おそるべし技である。
Jワンズファミリーの割引は、10個の番号で有効である。では、この10個の番号はどうやって登録するかというと、同社のリモート側記憶・短縮ダイヤルの「かんたんダイヤル」(下記)で登録した番号を流用する。
つまり、Jワンズファミリーの申込手続の簡略化ができ、「かんたんダイヤル」のための交換機のメモリーの有効利用もできる、一石二鳥の賢い方法なのだ。
「かんたんダイヤル」に、例えば「03-1234-5678」を登録するときは、次のようにします(登録は無料):
0088-4- 03-1234-5678 - x(0〜9までの番号)
その登録した番号へかけるときは、次のようにする:
0088-44- x(0〜9までの番号)
そして、Jワンズファミリーの割引は、「かんたんダイヤル」による通話に適用されるのです。
ここに落とし穴がある。「かんたんダイヤル」による通話ならばいいのだ。
つまり、今からかけたい番号Aがあるとすると、そのAを「かんたんダイヤル」に登録して、それから「かんたんダイヤル」を使って通話すれば、AはJワンズファミリーによる割引の範囲内になるのである。すべての通話先に対して、このプロセスを実行すれば、全ての通話がJワンズファミリーの割引対象となる。
実はこれ、堂々とは広告しなかったものの、日本テレコムとしてはこの「Jワンズファミリー」の一つのメリットとして作ったものらしい。表向きは他社と横並びのサービスをしていて、実は他社より上のサービスという、他社の牽制の役割を持たせていたのだろう。
もっとも、これはかなりめんどくさい方法ではある(^^;。しかし、パソコンでこれを自動化するプログラムを組めば、だいぶ楽になる。そのプログラムが広く世に出回るようになれば、日本テレコムもこの「裏技」を使用禁止にするかもしれない。だがある情報筋によれば、日本テレコムはこの裏技に気づいた上で、メリットとしてあえてそのままにしたという。
しかし時は経って、値下げ競争の中こういう裏技が残っていては財政上苦しくなってしまったのか、割引率の高い「局番割引ワイド」は上位5局番自動割引となり、裏技は無効化された。
○「マイライン」申し込み開始時の選択
2001年1月、フュージョンが料金を発表したことにより、またまた通信業界に激震が走った。2000年秋の値下げで新電電にほとんど追いついたかに見えたNTT Comも、フュージョンにはかなわなかった。ただしフュージョンは20円単位の料金なので、短時間通話であれば、NTT Com、既存新電電も勝ち目はある。またKDDI0077市外電話ではだんぜんトークIIDX+だんぜん年割で最大半額となり、100km以内であれば充分フュージョンと戦える。
では実際に各サービスをどう活用するか、「マイライン」の登録も含めて考えてみよう。シャベリッチは最大55%割引になるが、特定の相手先でしか使えない上、平日には最大半額しかならないし、そもそも突然始まった「コーレージサービス」の最大割引率対象になっている人はいるのだろうか?実際使うとしたら、恋人、親など、固定の相手先に使うのがベストだろう。KDDI0077市外電話のだんぜんトークIIDX+だんぜん年割も実際半額になるのは1ヶ所。これも固定の相手先に使うことになる。日本テレコムの「局番割引スーパー」なら1局番なので少し条件はゆるやかだ。しかし「マイライン」に登録する際には、ほぼ確実に安いフュージョンがお勧め。(固定相手先に使うNTT Com、KDDI0077市外電話、日本テレコムはそのつど0033、0077、0088を回せばよい。)ただし、住んでいる都府県が狭く、60km以上の長距離があり得ない場合は今まで使い続けている新電電なら長期利用割引が使えるだろうから、それを登録した方がよい。C&W IDCは月間の最低通話料金額3000円があるため、確実に3000円以上使うという人でない限り、「マイライン」に登録するのは正直言って怖い。2001年5月以降は新電電の割引サービスは市内に適用されないため、市内はNTT地域会社の「タイムプラス」が有利だ。
次に「マイライン」と「マイラインプラス」とどちらが良いか?電話会社各社は「マイラインプラス」での登録を呼びかけているが、「みかかの鉄人」長距離担当者の立場としては「マイラインプラス」はお勧めできない。上に述べたように、「マイライン」への登録はあくまで基本設定であり、特定の通話先にはNTT ComやKDDI0077市外電話、日本テレコムの方が安くなる。「マイラインプラス」に登録してしまうと解除番号122が余計に必要になり、計17桁、発信番号通知も含めると20桁ダイヤルする必要がある。ダイヤル回線だと悲惨だ。確かにマイラインプラス登録特典のある会社もあるが、それほど有用なものは無く、「マイライン」に登録してほかの電話会社のサービスでカバーした方が安くなる場合がほとんどである。20桁のダイヤルにストレスがたまって登録変更したら税別800円である。引越してよくかける先への距離帯が変わって変更したくなっても税別800円である。電話会社の広告に惑わされず、よく考えて欲しい。
NTT地域 日本テレコム 旧KDD
公衆電話 えきでんくん 0070公衆電話
(参考) (1999年廃止)(2000年廃止)
設置場所 Everywhere JR駅ほか 高速道路SA・PA
色 緑・灰・他 紫 青
硬貨の使用 ○ ○ ○
テレカ ○ × ○
クレジットカード × ○ ×?
クレジット すべて○ すべて× クレカ・ウェルカは○
通話カード
日本テレコム KDDI
ICトーク 001-IC グローバルホン
カードホン
設置場所 ? 国際空港・ホテル・コンビニ・KDDI営業所
色 銀 赤
硬貨の使用 × ×
テレカ ICトークカードは○ 001-ICグローバルカードは○
クレジットカード ○ 国際通話のみ○
クレジット × KDDIスーパーワールドカードは○
通話カード
現金・テレホンカードでの料金
(10円で話せる秒数)NTT地域 ICトークカードホン 001-ICグローバルホン
(内税5%) [1998.2.1より]
平昼 休夕 深夜 平昼 休夕 深夜 平昼 休夕 深夜
同一MA内 60 60 80 86 86 114.5 90 90 120
隣接 〜 20km 42.5 42.5 55 86 86 114.5 50 50 58.5
20km〜 30km 28.5 28.5 38 48 48 71.5 44 44 58.5
30km〜 40km 23 23 28 43 48 71.5 44 44 58.5
40km〜 60km 17 17 21 43 48 71.5 44 44 58.5
60km〜 80km 12.5 16.5 18 25 43 48 29 35 44
80km〜100km 11 16.5 18 25 43 48 29 35 44
100km〜160km 9 15 16.5 19.5 25 43 19.5 22 29.5
160km〜170km 8.5 12.5 14 19.5 25 43 19.5 22 29.5
170km〜 8.5 12.5 14 19.5 25 34.5 19.5 22 29.5
(電話料金はすべて外税だが、これのみ内税。)
ディジタル公衆電話のディジタルモードでは、離島特例は適用されない。
「001-ICグローバルホン」「ICトークカードホン」はクレジットカードのほかはそれぞれ「001-ICグローバルカード」「ICトークカード」専用の公衆電話である。
「001-ICグローバルホン」の料金は約款にも掲載されておらず謎。0057に問い合わせたところ、上記の料金表を教えていただいたが、以前聞いたものと同一MA内料金が違っており、ますます謎。
日本テレコムは「えきでんくん」「ICトークカードホン」とも同料金、旧KDDは「001-ICグローバルホン」と「0070公衆電話」で別料金だった。
平昼の一部は「001-ICグローバルホン」がお得。その他は「ICトークカードホン」がお得。
長距離系新電電の公衆電話として歴史のある「えきでんくん」「0070公衆電話」が廃止され、純粋な長距離系新電電の公衆電話は無くなってしまった。(「001-ICグローバルホン」は旧国際電信電話、「ICトークカードホン」は旧ITJの公衆電話なので、歴史的に見れば国際系電話会社の公衆電話)
クレジットコール・着信課金サービスでの料金
(10円で話せる秒数)NTT Com 0088・0077・0070[2000.11.1より]
[1998.2.1より] 県内 県外
平昼 休夕 深夜 平昼 休夕 深夜 平昼 休夕 深夜
同一MA内 62 62 82 90 90 120
隣接 〜 20km 47 47 60 90 90 120 90 90 120
20km〜 30km 31 31 41 60 75 90 60 60 75
30km〜 40km 25 25 30.5 60 75 90 45 60 75
40km〜 60km 18 18 22.5 60 75 90 45 60 75
60km〜 80km 13.5 17.5 19 45 60 90 26 45 60
80km〜100km 12 17.5 19 45 60 90 26 45 60
100km〜160km 9.5 16 17.5 45 60 90 20 26 45
160km〜170km 9 13.5 15 45 60 90 20 26 45
170km〜 9 13.5 15 45 60 90 20 26 36
(こちらは外税。当然ながら着信課金サービスは着払い。)
新幹線の車内にある公衆電話はNTT Comの管轄である。正式には「列車公衆電話」だが、ここでは新幹線公衆電話と呼ぶ。
新幹線公衆電話
平昼 休夜 深夜
160kmまで 6.5 11.5 12.5
160km以上 4.5 8 8.5
在来線の公衆電話はドコモの800MHzPDCと同額で、ドコモの管轄。
新在直通の「つばさ」「こまち」は両用の電話機を積んでおり、それぞれ福島・盛岡で切り替える。
「えきでんくん」は「駅電君」の意であると思われる。SA・PAは「サービスエリア・パーキングエリア」の略。俗に言うドライブインのことである。
公衆電話といえば、NTT地域会社が設置する物と思われがちだが、別に新電電が設置しても悪くはない。知名度はかなり低いと思われるので、これを機会にぜひ知っておいて、得な人生を送ろう(^o^)。と言いたいところだが、日本テレコム、KDDIとも、硬貨の使える電話は廃止し、自社独自テレホンカードしか使えない不便な電話のみ残ってしまい、事実上、使う機会はほとんど無くなった。今後、新電電は公衆電話に力を入れる気は無いのだろう。NTT地域会社の公衆電話も、数としては減少の一途をたどっている。
もちろん、長距離電話をかけるときにNTT公衆電話より安くなる・・・と思いきや、新電電のものはなんと全距離帯でNTT地域会社より安くなる。これはNTTが公衆電話を値下げしないのに対し、「ICトークカードホン」は内税の関係でわずかに違うものの2000年秋の値下げ以前まで、一般加入とほぼ同額の原則をくずさなかったからだ。一方「001-ICグローバルホン」は一般加入からのような安値ではないのが残念。ともあれ外出先で長時間通話する際見かけたら、積極的に使いたい。
テレホンカードというと、NTT地域会社の出すものであるような感じがするがそうでもない。NTT地域会社の他、日本テレコム、KDDIがテレホンカードを出しており、それぞれ国内通話に使用することができる。NTTのテレホンカードの偽造が出回ったことを反省してか、各社ともICカードかカード番号入力タイプとなっている。ICカードタイプはそれぞれ自社の公衆電話でのみ使える。
ICカードタイプ
NTT地域(参考) KDDI 日本テレコム
名称 IC 001-IC ICトークカード
テレホンカード グローバルカード
販売額→ 1000→1050 1000→1100 1000→1100
利用金額 2000→2100 2000→2200
3000→3200 3000→3300
5000→5500
有効期限 あり なし なし
国際通話 可 可 可
残度記録 交換機 カード カード
利用法 挿入 挿入 挿入
料金体系 公衆電話料金 公衆電話料金 公衆電話料金
番号入力タイプ
KDDI 旧KDD 日本テレコム
名称 スーパー BANGO! もしもしカード
ワールドカード (新規生産終了) プラス
販売額→ 1000→1050 1000→1050 1000→1100
利用金額 3000→3200 3000→3200 3000→3300
5000→5350 5000→5500
有効期限 あり あり あり
国際通話 可 不可 可
残度記録 交換機 交換機 交換機
利用法 番号を入力 番号を入力 番号を入力
料金体系 全国一律6秒2円 全国一律1分20円 テレコム一般加入料金
さらりと見てみると、KDDIの番号入力タイプは料金体系が全国一律料金、日本テレコムは利用金額のプレミア分が多いことが分かる。
着信課金サービスとは、我々利用者側から見ると、無料でかけられる電話のことである。
NTT Comなどの電話会社側から見れば、(少々の手数料を受信者から取って)電話料金を送信者からではなく受信者から徴収するサービスメニューのことである。
一般的に「フリーダイヤル」と呼ばれているが、公式な呼び名は各社で異なる。「宅急便」が実はクロネコヤマトの商標であることが知られていない(一般名詞は「宅配便」)のと同じで、「フリーダイヤル」も実は登録商標である。しかし広辞苑で「フリーダイヤル」を引いても、商標だと書かれていない。NTT時代は「フリーダイヤル0120」と呼んでいたがNTT Comになってからは「フリーダイヤル」と呼んでいる。
なおINSフリーダイヤルサービスも存在する。
NTT Com :フリーダイヤル(0120-xxxxxx)
KDDI :0070フリーフォン(0070-800-xxxxxx)
KDDI :フリーコール(0077-23-xxxxxx)
KDDI:フリーコールDX(0077-7-0xx、0077-7-1xx、0077-7-5xxx、0077-7-8xxxx、
2000.8.1より、0120-xxxxxx、0800-xxxxxxx追加)
日本テレコム:フリーコールスーパー(0088-21-xxxx、0088-22-xxxx、0088-24-xxxx、
0088-25-xxxx、2000.9.1より0120-xxxxxx追加)
NTT Com、KDDI0070の着信課金サービスでは、KDDIの方が番号が長いが、自由な番号は同じ6桁なので、キャパシティーは同じである(単純計算で100万件登録可能)。
一方、日本テレコムの方は自由な番号は4桁なので、キャパシティーは小さいが、NTT Comと同じ10桁という安心感がある。
KDDI0077は全8桁、全9桁と、NTT Comより短い番号を付けられるメリットがある。
かつては新電電側は、今一知名度が低いというデメリットを負っていたが、0120が新電電にも解放されることになり、その点では同条件になった。ただし、事業者の識別はどうやら0120のあとの3桁で行っているらしいので、割り当てられる番号の自由度は3桁しかない。
NTT Com フリーダイヤル 0070 0070フリーフォン 0077 フリーコール
使用料(月額)1000円 月額使用料 1000円 月額使用料 無料
工事費 1000円/回線 登録 200円
+1000円/工事
発進指定地域 20地域 通話地域指定 250個所 発信エリア限定
基本サービス 基本サービス 500円
全国共通番号 全国共通番号 ユニバーサル
900円 有料 500円
広域代表 話中時転送
1600円 有料
受付先変更 受付先変更 受付先変更
2200円 有料 500円
時間外着信案内 時間外着信案内
1400円 有料
分配 接続先分配 着信先分配
無料 有料 500円
通話量設定 着信数限定
無料 500円
回線数変更
無料
迷惑電話おことわり
1000円
お話し中待ち合わせ 待ち合わせ接続
1500円 有料
着信番号通知
300円
フリーダイヤル番号通知
900円
移動体電話接続
無料
コマンドルーティング
有料
通話案内
有料
カスタマアナウンス
700円
カスタム終了案内
有料
同時接続
無料
0077 フリーコールDX 0088 フリーコールスーパー
使用料(月額)2000円〜 基本料 無料
登録料 1000円 初期工事費 150円
発信エリア限定
有料
ユニバーサル 発信地域別ルーティング
有料 400円/番号
広域転送 条件付着信転送
有料 1000円/元番号
受付先変更 自動着信転送
有料 500円/元番号
時間帯別ルーティング
400円/番号
着信先分配 呼分配
有料 (%)400円(優先度)500円/元番号
着信数限定 利用制限
有料 500円/課金番号
受付回線設定 同時接続数制限
有料 500円/番号
待ち合わせ接続 接続待ち合せ
有料 500円/番号
カスタマアナウンス オリジナルトーキー
有料 500円/1トーキー
接続先案内 通話案内
有料 1000円/番号
カスタマコントロール カスタマコントロール
無料 基本サービス
統計情報 トラヒックレポート
無料 基本サービス
発信エリア案内 発信者案内
無料 基本サービス
ネットワークアナウンス
無料
VIP接続
500円
各社とも、付加サービス申し込み時は工事費が必要(だと思われる)。
0077フリーコールDX使用料は、0077型は8桁−50000円、9桁−8000円、10桁−2000円、0120型−2000円、0800型−1500円と、取得する番号によって違う。
○通話料金
一般加入からの場合、通常のダイヤル通話料と同じ。ただし、新電電の場合は同一MA内は180秒9円。(NTT Comは同一MA内は平昼、休夕180秒10円、深夜240秒10円。)公衆電話からの料金は、「2−7 公衆電話の比較」参照。携帯・PHS・衛星携帯からの場合、以下の料金。PHS→NTT Comの場合、接続料10円が加算される。もちろん支払うのは着信者。
NTT Com 0088・0077 0070
平昼 休夕 深夜 平昼 休夕 深夜 平昼 休夕 深夜
携帯電話 12 14 15 14 15 16 13 15 16
PHS
区域内〜20km 45 45 60 36 36 36 22.5 22.5 26
20km〜60km 22.5 22.5 30 22.5 22.5 30 22.5 22.5 26
60km〜 12 14 15 22.5 22.5 26 22.5 22.5 26
衛星携帯 4.5 8 10 13 15 16
新電電の着信課金サービスの利点・欠点
○「良い番号」の開拓余地がまだ結構ある
○NTT Comに比べ、料金が安く、サービスがよい(敷設社側の視点)
×知名度が高い0120の番号の自由度が低い
×「地域によっては、頭4桁を押した後、発信音が出るまでお待ちになる必要があります」というアナウンスをいちいちしないといけない
×「良い番号」の開拓余地があると言うが、そもそも「0077-23」「0088-22」「0070-800」という接頭語自体が既に「良い番号」ではない。「0070-800-800800」などの限られた番号以外は非常に覚えにくいものになってしまう。その点、「0077-7」は賢い。
JCBやVISAなどの「クレジットカード」とは、現金の代わりになるカードのことである。レストランなどで、現金の代わりにカードを差し出せば、支払いができる。現金の場合は、足りなくなる場合があるが、クレジットカードは後払いなので、とりあえずその場で現金が足りなくなることはありえない。現金はなくすとまず返ってこないが、クレジットカードは差し止めすれば現金価値が無くなる。
クレジット通話も概念的には同じ事である。その場で現金を払って通話するのではなく、後払いで通話するので、公衆電話で10円が足りなくなって困ることはない。10円はなくしたらおしまいだが、クレジット通話カードは落としても差し止めができる。
テレホンカードなどの「プリペイドカード」と「クレジットカード」が決定的に違うのは、差し止めして現金価値をなくせる点にある。「プリペイドカード」はあくまで現金の一形態なので、落としたら返ってこない。概念的には、ただ現金をコンパクトな形にして持ち歩いているだけなのである。
JCBやVISAなどのクレジットカードと、カードCなどのクレジット通話カードとで決定的な違いは、後者の方が、口座からの不正な引き落としに対して保険がきかないことである。
以前のバージョンのみかかの鉄人は「その代わり、クレジットカードで支払うと購入金額の5%分の手数料が取られるが、クレジット通話カードによる通話料金は通常と変わらない。この5%は『保険料』に他ならない。」と書いてあったが、JCBの方に尋ねたところ、この5%手数料は違反なのだそうだ。クレジットカードでも現金でも同じ値段で売らなければならないらしい。もし5%手数料を取る店があったら知らせて欲しいと言われてしまった。(よい子のみなさん、見つけたらJCBに届けましょう。)
ではこの「盗難保険」の保険料はどこから出ているのか?もちろん「年会費」である。年会費無料のカードでもどこかが負担してちゃんと年会費分を払っているため「盗難保険」が付いている。「盗難保険」の付いたクレジット通話カードが生まれても良さそうな物なのだが、単価の安い電話ごときにそんな大げさなシステムはいらないと思われているようだ。
俗に「クレジットカード」と言うが、実はカードなど無くても良いのである。重要なのはクレジットの「契約」であり、カードはクレジット契約による後払いの執行を簡略化するための道具にすぎない。レストランなどでクレジットカードを使う場合、カードの提示を求められることがあるのかもしれないが、通販や郵送による入会手続でクレジットカードを使うときや、パソコン通信の課金を払うときにおいてはカードの提示を求められることはない。これは、クレジットカードシステムにおいてカードという物がいかに2次的な物であるかを物語っている。
クレジット通話カードも同様で、カードがなくてもクレジット通話はできる。つまり、固定電話からでもクレジット通話はできるのだ。(友だちに電話を借りるときは、「電話機借りるよ」と言おう。)カードは、会員ナンバーを入力する作業を代行しているにすぎない。
(料金はすべて月額)NTT Com・カードC 0088・クレ・カード 0077・DDIカード*1
基本料金 100円 無料 無料
通話先限定 100円、20カ所まで 無料、100カ所まで 無料、20カ所まで
複数暗証番号*2 100円、10カ所まで 無料、10カ所まで 無料、10カ所まで
クイックダイヤル 機能なし*3 無料、100カ所まで 無料、20カ所まで
通話料金明細書 なし 無料 無料
割引の対象になる ○ ○ ×
0070・クレカ
基本料金 無料
通話先限定 ×
複数暗証番号 ×
クイックダイヤル ×
通話料金明細書 無料
割引の対象になる ○
*1 KDDI誕生後に発行されたものの名称は「KDDIクレジットコールカード」。
*2 NTT Com・カードCにおける、このサービスの呼称は「複数クレジット」
*3 カードC・プラスは、通話先限定サービスに1件のオートダイヤル機能をプラスしたものである。
INSネットでも利用できる。
カードCは平成8年11月まで公衆電話で使っても一般加入電話の料金が適用されたが、現在では、クレジットカード・着信課金サービス料金が適用される(「2−7 公衆電話の比較」参照)。
見ての通り、新電電側の方が圧倒的に優れている。新電電側の1998.2.1の値下げで、公衆電話でのクレジット通話料金は、なんと同一MA内でも新電電の方が安いという結果になってしまった。基本料は要る、機能は低い、通話料は高いNTT ComカードCは、公衆電話でしか使わないのであれば解約、新電電のクレジットカードに乗り換えすべきである。ただし、NTT ComカードCの方が優れている点がある。ドコモの携帯電話にかけられる点と公衆電話から電報が送れる点である。ドコモだけにかけられるというのは旧電電公社のよしみといったところだろうか?同じNTTグループでもドコモのPHSにはかけられないし、他社の携帯電話にはかけられない。
カードCとテレチョイス・テレジョーズ・テレワイズの兼用、クレ・カードと局番割引・Jワンズファミリーの兼用は可能である。しかし、DDIカードとなかよしネットの利用は不可。不可というのはDDIカードによる通話に割引が効かないということのようで、なかよしネットに入れないということではない。まる得プラン・一括割引プランだと使えるのだが。この点、カードC、クレ・カードより劣る。こうして並べてみると、日本テレコムが新電電の代表格になったのも分かるような気がする。カードCとINSテレチョイスの兼用は通話モードのみ可能である。名称は似ているが「クレ・カードi」は国際専用。国内にも国際にも使う場合は「クレカード」「クレカードi」の2枚持たなくてはならない。
クレ・カードとJワンズファミリーを兼用した場合、クレカードのクイックダイヤルのうち最初の10個(00〜09)のみが割引対象となる。つまり、かんたんダイヤルとクレ・カードのクイックダイヤル00〜09は共通なのだ。どちらからでも登録・変更できる。
なお、列車電話でカードCは使えない。これは列車電話がNTT地域会社の公衆電話ではなく、ドコモの携帯公衆電話だからであると思われる。
100番通話とはいわゆるオペレーター通話のことである。電話番号「100」にかけて、コミュニケータに、「xx-xxxx番にお願いします。」と言ってつないでもらう、前近代的な通話方式である。話が終わると電話料金を知らせてくれるのが利点だが、他人に電話を借りてもわざわざ料金を払うことなどほとんどない現在、利用する人はほとんどいない。一方、コレクトコールとは料金先方払いの電話である。100番通話料金と取扱料90円がかかる。最近始まったNTT Com「自動コレクトコール」は通常通話料金+取扱料90円ですむ。ただしトーン信号の出る電話機でしか使えない。人が出ないのでいたずら電話の温床となりつつある。
100番通話・コレクトコールとも、割高な、通称「100番通話料金」がかかる。これは3分間料金が決まっており、3分を越えると1分ごとにその1/3が加算される。
深夜も夜間料金が適用され、土・日・祝日の割引はない。
INSネットでは通話モードのみ利用できる。
100番通話料金(3分間)
昼間 夜間
同一MA内 30 30
隣接 〜 20km 30 30
20km〜 30km 60 60
30km〜 40km 60 60
40km〜 60km 90 90
60km〜 80km 120 90
80km〜100km 150 90
100km〜120km 180 105
120km〜160km 240 120
160km〜240km 285 150
240km〜320km 360 210
320km〜 405 240
最遠距離が320kmというのも、NTTのかつての料金体系を偲ばせる時代の遺物である。
なお、新幹線の車内にかけるのも100番通話扱いとなる。
列車公衆電話への料金(3分間の料金)
平昼 休夕 深夜
160kmまで 225 225 225
160km以上 360 225 225
新電電には、100番通話と同等のサービスは存在しない。おそらくコミュニケータを介するような前近代的通話法の需要はさほど無いからだろう。一方、コレクトコールは自宅へ先方払いでかけるという限定された形で新電電側にも存在する。
新電電のコレクトコールは、いずれも指定された電話番号に先方払いで自動ダイヤルするカードという形である。クレジットカード同様、カードは2次的なものではあるが。
カードの名称
KDDI0070:ウェルカ
KDDI0077:フリーコールカード
日本テレコム:コレ・カード
なお、日本テレコムのコレ・カードは、暗証番号をプラスした「コレ・カードS」が存在する。
○コレ・カードの裏技
読者の青木透さんから教えていただいた方法。
コレ・カードを申し込むとカードとともに、コレクトコール専用の、0088-(8桁)の番号が与えられる。この番号をダイヤルすると、あらかじめ申し込んだ電話番号にコレクトコールでつながるのだ。申し込み費用や基本料金は不要。
加入者本人や、知人でなくても、カード関係なしにこの番号さえ知っていれば申込者にコレクトコールをかけることが出来る(嫌な人は暗証番号付きの「コレ・カードS」)。ということは、これは着信課金サービスの代わりとして充分に使える。
お店などで、商売繁盛のために着信課金サービスを導入したいという時、「コレ・カード」を申し込めばよい。あとは0088-(8桁)の番号を宣伝すれば、お客様に電話料金を負担させることなく、注文も取れる。ソバ屋も繁盛する(なぜソバ屋かは不明(^_^))。着信課金サービスと違って基本料もタダである。
青木さんが日本テレコムに「カクカクシカジカということを考えたのですが、このような使い方で法律的に問題はありますか?契約違反になるとか?」と問い合わせたところ、「問題ないと思いますよ。」とのこと。フリーコール特有の各種基本サービスが不要な場合は、ぜひこの手を使い、基本料を節約しよう。個人営業の寿司屋にお勧め(なぜ寿司屋かは不明(^_^))。
ただし、かかり過ぎると破産する。(着信課金サービスと違い、上限額が設定できないので。)
伝言ダイヤル
1986.11にサービス開始、1999.9にサービス内容が大きく変更された。トーン信号の出る電話機が必要(プッシュ回線である必要はない)。
6?10桁の連絡番号(ボックスナンバー)と4桁の暗証番号を入力すれば、そのボックスに最近24時間の内に登録された伝言を聞いたり、伝言を吹き込んだりできる。伝言は60秒まで登録可能。一つの連絡番号(ボックス)には20まで伝言が登録できる。
暗証番号無しで聞いたり吹き込んだりできるボックスのことを「オープンボックス」という。NTT Com伝言ダイヤルには「オープンボックス」は無い。犯罪・非行の温床になりやすいという理由かららしい。だが実際には、犯罪・非行の温床になっている「半ばオープンなボックス」ができてしまった。ちなみに先日殺人事件になって一躍有名となった「伝言サービス」とは別物であるので注意。
センターまでの通話料に加え、センターの利用料がかかる。昔はダイヤルQ2と同じく、通話料と利用料を合成して10円当たり○秒とした通称「合成秒数」が使われていたが、現在はダイヤル通話料+10円/分の分かりやすい料金になっている。
基本的に、パソコン通信のBBSが文字による伝言板であるのに対して、伝言ダイヤルは音声による伝言板であると考えられる。以下のような点が利点である。
1 電話というのは、基本的に1対1(ピア・ツー・ピア)で話すための物である。一つの話しを大勢の人に聞いてもらいたい場合は、いちいち全員に電話しないといけない。
2 相手が電話先にいなくても連絡ができる。相手先が都合のいいときに、伝言を聞くことができるからだ。
3 外出先で固定電話にかかってきた電話を取ることはできないが、伝言ダイヤルに入った伝言を聞くことはできる。
しかし、以下のような理由で、伝言ダイヤルシステムの利点は薄れてきた。
1 電話機の「電話帳機能」などにより不便さはほぼ解消された。もともとそんなに不便な物ではないと言ってしまえばそれまで。
2 ポケベル・留守番電話の普及で、「相手が電話先にいなくても連絡ができる」利点も奪われた。
3 最近の留守電は、外から録音内容を聞くことができる。
電子メールに至っては、まだまだ文字中心ながらも、上記3つ全ての利点を備えている。NTT Com伝言ダイヤルの存在意義は、明らかに無くなりかけている。実際、あまり有名ではないサービスである。
○料金体系
ダイヤル通話料+10円/分
○電話番号
0170-8500-XX(センタ番号)
センタ番号は、北海道から沖縄はそれぞれ01〜47の都道府県番号、旭川が48、釧路が49である。かつてはそれぞれのセンタは交換機設置場所から半径40kmしかサポートしておらず遠距離では利用できなかったが、現在は全国から好きなセンタを利用できる。(ただし通話料金がかかるので、近いセンタを使ったほうが良い。)
○0088・日本テレコム
かんたんダイヤル
リモート側記憶・短縮ダイヤル。10個まで登録可能。登録は無料。変更は、再登録すればよい。
かんたんダイヤルに、例えば「03-1234-5678」を登録するときは、次のようにします:
0088-4- 03-1234-5678 - x(0〜9までの番号)
その登録した番号へかけるときは、次のようにする:
0088-44- x(0〜9までの番号)
普通の短縮ダイヤルは、家にある電話機のメモリーに番号が記憶されている。そういう意味で、普通の短縮ダイヤルは、ローカル側記憶・短縮ダイヤル、といえる。
かんたんダイヤルは、0088のセンターのメモリーに番号を記憶させる物である。リモート側記憶・短縮ダイヤルの利点は、電話機が変わっても再登録無しで同じ短縮番号が使える事が一つ。また、電話機自身が、黒電話などの様に短縮ダイヤル機能を備えて無くても、短縮ダイヤルが使える、と言う利点もある。また、電話機が短縮ダイヤル機能を備えていても、リモート側記憶・短縮ダイヤルの存在意義は無くならない。短縮ダイヤルの数は多ければ多いほど良いからだ。
また、かんたんダイヤルで登録した10個の番号は、自動的にJワンズファミリーの割引対象範囲となる。よく話す通話先、つまり「Jワンズファミリーの割引対象にしたい通話先」は、往々にして「かんたんダイヤルに登録したい番号」でもあるから、非常に合理的と言える。また、Jワンズファミリーの申込時の事務手続を簡略化できるメリットもある。ただし、Jワンズファミリーの裏技の温床にもなっている。
しかし、パソコン通信のアクセスポイントによく電話する場合、オートパイロットのおかげで長い番号でも苦にならないので、「Jワンズファミリーの割引対象にしたい番号」と「かんたんダイヤルに登録したい番号」が一致しない。こういう問題点もある。ローカル側記憶・短縮ダイヤルによる通話や、オートダイヤラーなどでも同様の問題が生じる。
わりかんコール
登録料は1件につき150円。
決まった相手から申込者にかけられた電話の0088料金を二人で分けて支払える。10%単位で支払い比率を指定できる。
おまかせコール
登録料は1件につき150円。
決まった相手から申込者にかけられた電話の0088料金を申込者が全額支払う。
おまかせコールは、比率100対0のわりかんコールである、と考えることもできる。
両サービスともに、当然双方が0088に加入し、双方の合意がないと使えない。また、0088なので、同一MA内に使うと損をする。
余談:両サービスを利用法あれこれ by AsaPi!
その1 ある大学生の場合
家から離れて暮らす大学生。家への電話料金まで生活費から引かれてはかなわない。かといって、親からかかってくるのをずうっと待っているわけにも行かないし。そこで利用したのが0088のおまかせコールサービス。両者とも0088に加入し、めでたく一件落着…。
しかしまてよ、1カ月の電話料金1340円を越えている。「Jワンズファミリー」に加入しよう。しかし、この場合どうすればいいんだ?
この場合、実家への間の通話で「Jワンズファミリー」を有効にするには、大学生側が「Jワンズファミリー」に加入する必要がある。実家側でないことに注意。払うのは実家だが、「Jワンズファミリー」はあくまでも自分からかけた通話が割り引き対象である。(なお、「局番割引」の割引対象にはならない。)
その2 ある熱き二人の場合
遠距離恋愛中の二人、実はこの二人の仲、親がなかなか認めない。Aくんは一人暮らしだからいいがBさんは親と暮らしている。電話料金が増えてはばれてしまう…と、コレクトコールを使うと、コレクトコールには普通の通話料より高い、通称「100番通話料」がかかるのでAくんは破産してしまう。友だちのCくんとDさんは、親も公認の仲なので、おまかせコールで、安定収入のあるCくんが払っているが、これでもDさんの家の0088の明細書には、「0△−○○○−××××(Cくんの家の電話番号) 0円」と書かれてしまうので、AくんとBさんは使えない。どうしたらいいのか。
この場合、0088の「クレ・カード」を申し込んで、他の男にかけないよう、Aくんの家に通話先限定をかけてBさんに渡そう。「Jワンズファミリー」に入って、自分の家をかんたんダイヤルに登録すればOK。自分の家が登録できるかって?できるのだ。こんなところにかんたんダイヤル自宅登録の意味があったのである。これでBさんは公衆電話からAくんにかけることができる。料金は「Jワンズファミリー」料金がAくんにかかる。ただ、Bさんが家からもAくんにかけたいとなったときは、Bさんが家にカード式公衆電話があるなどという奇特な家でない限り、「クレ・カード」のコールナンバーを教えなければならなくなるので、通話先限定は意味をなさない。コールナンバーが分かれば通話先限定は外せてしまうからである。まあ、このあたりは信頼関係がものをいうところである。ちなみに「クレ・カード使用規定」6条に、「譲渡、質入れなどの禁止」とある。貸しているだけと考えよう。
* なお、この文章の登場人物は架空のものであり、実際の人物等とは一切関係ありません。特に、執筆陣とは何の関係もありません(^^;。
*Urat注 BさんはAくんに教えてもらうことなく、コールナンバーを知ることができる。緑の公衆電話に「クレ・カード」を入れたとたん聞こえてくる音を、テープレコーダーに録音し、その音をグレーのISDN公衆電話に聞かせると、ISDN公衆電話の液晶ディスプレーにコールナンバーが表示される。緑の公衆電話なんかを介せずに、「クレ・カード」を直接ISDN公衆電話に入れれば良いのではないかと思われるが、その方法はうまくいかない。ISDN公衆電話に「クレ・カード」を入れても音は聞こえてこないし、液晶ディスプレーに何も表示されない。しかし、NTT Com・カードCの場合、ISDN公衆電話に挿入しても、ピポパ音が聞こえてしまう。もっとも、こんな手段を思いつくような彼女なら、すえまつ恐ろしいので今のうちに別れちゃいましょう(^^;。
*さらにHAMADA注 こういう彼女はしっかりDTMF解読機(トーン信号の解読機)で、番号を手に入れてしまうのでしょう。恐ろしや・・・。(これは余談)
*さらにさらに青木氏注 そういう場合には「コレ・カード」を使えば他にかけられる心配がないので安心です。ただし割引は効きませんが。
新電電が開業して、各企業に加入してもらったものの、初期は全然利用者がなかった。それはそのハズ。平社員にとっては別にNTTの高い料金でかけても会社の電話だから痛くもかゆくもない。新電電の利用法は、普通の10桁の番号の頭に4桁の番号をダイヤルするだけである。だけどこれがめんどくさい。NTTにはそんなもの必要ないのだから、新電電は非常なハンデを背負っていることになる。そこであわてた新電電各社が開発した、普通に10桁の電話番号を入力するだけで自動的にNTT各社と新電電どちらが安いかを判断して電話してくれる装置が「LCR(Least Cost Routing)」である。LCRにより、新電電経由の通話もNTT各社経由の通話も操作性は同じになる。
東京電話の登場、エリアプラスの登場により、各社LCRは必ずしもいちばん安い電話会社を選択するとは言えなくなった。そこで、各社とも名称を「ACR(Automatic Carrier Routing)」と変更した。
申し込み必要タイプ
0088:スーパーACR(内蔵)、ルート88アダプタ(外付け)
0077:αALPHA5(内蔵)、α−mini(外付け)、
0070:MyACR(内蔵)、セレクター(外付け)
001 :001アクセス(内臓)
LCRと呼ばれた時代の旧称は次の通り。
スーパーACR←スーパーLCR
αALPHA5 ←α−LCR5
MyACR ←MyLCR
申し込み不要タイプ(いずれも内蔵)
0033:コミスタ
0088:スーパーACR2
0077:77セレクティ
各社でACRの呼び名は異なるが、頭に付け足す4桁の番号が違うだけで、出てくる結果は同じである。
電話機に内蔵するタイプと、外付けのタイプがある。内蔵タイプのうち、スーパーACRとα−ACRは、電話機メーカーから出ているのを買う。外付けタイプは電話会社が無料貸し出ししている。0070は外付けタイプしかなかったが、近年、自社販売でMyACRという内蔵タイプの電話機を売りだした。
申し込み必要タイプACRを使うためにはただ新電電に加入するだけではダメで、別途に手続きが必要(電話でOK)。ACR使用には加入料・基本料はいっさい必要なし。内蔵タイプなら工事もない。スーパーACR内蔵電話機の場合、スーパーACRのロゴが赤から緑に変わり、使える状態になる。外付けタイプの場合、下請けの工事業者が来て取り付けていく。たとえ自分で取り付けられたとしても業者がチェックに来る。みなし契約になるNTT Com、0088、0077には申し込み不要タイプのACRもあり、こちらは電話線につなぐだけで利用できる。コミスタにいたっては、勝手にホーム割引を申し込んでくれる。
ACRのデータはオンラインで自動的に更新されるらしい。かける毎に「ACRセンター」に検索するのかとも思われたが、日本テレコム・DDI・テレウェイの三社に問い合わせたところ「ACRセンター」なるものは存在せず、いずれも電話機内部に情報が入っているらしい。新規契約・料金改定の際には、自動的にセンターのようなところからデータが送信される。よって引っ越しなどにより、電話番号が変わったときは、ACRだけは再度連絡して申し込みからやりなおししなければならないし、長時間コンセントを抜いていたときには再送してもらわなければならない。
また、液晶や音声で通話料金を知らせてくれる機能が付いたACR内蔵電話機もある。ACR内蔵電話機は料金のデータを内部に持っているので、この機能は当然の流れであろう。
また他社と料金が同額の場合、ACRは自社を優先する。
旧DDIには、α−LCR、α−LCR2、α−LCR3、αALPHA5が存在する。違いはα−LCR2はα−LCRをテレチョイス対応にして、液晶表示を付け足したもの。α−LCR3はα−LCR2から回線によるメンテナンス機能を省いた廉価版である。αALPHA5は発信者番号通知対応のものである。開発中はα−LCR5と呼ばれた。
○ACRと災害について
NTT各社と新電電を「同じ土俵」に立たせるACRは、一見優れたシステムに見える。しかし今度の阪神大震災により、ACR(当時LCR)は災害に弱いことが判明してしまった。
例えば、0070のACR(セレクター)を使っている場合、地震で高速道路が崩壊したとしたら、電話がつながらなくなってしまう。0088の場合、地震で新幹線の高架が落ちたら、電話が使えなくなってしまう。NTT各社回線の方がひょっとしたら大丈夫だとしても、である。現に阪神大震災の時、阪神高速神戸線の倒壊によりテレウェイは断線し、NTT回線が通じていたのに、テレウェイとのLCRを使っていた国土庁・兵庫県庁の一部の電話は通信不能に陥った。
外づけACRだったら取り外せばよい。しかし内蔵型ACRで、しかもACRの使用をoffに出来ないタイプならば、お手上げである。(コンセントを外してしまえばACRに電気が行かなくなるのでOK?これでも通常のダイヤルだけならできる。)さらに、ACRを知らない人だったら、外付けACRをはずしてみようという考えすらおこらない。結局これは、ACRが中途半端に「知能的」だから問題なのではないだろうか。ACRをちょっとバージョンアップするだけで済む問題だと思うのだが。
ちなみに阪神大震災の時の件が明らかになると、早速新聞の切り抜きを持ったNTTの解約営業の人が歩き回ったそうだ。さすがNTTである。
○強制的に電話会社を選択するコマンド
日本テレコムは「スーパーLCR、ルート88アダプタで携帯電話の新番号090につながらない場合は、頭に09をつけてください。例:09-090-12345678」とアナウンスしていた。この「09」というのが、強制的にNTT回線を選択するコマンドなのだ。ACR(一部の機種)は、09がNTTに強制的につなぐコマンドなので、090がつながらないのは納得行く。現在出荷のものでは09問題は解消されており、ルート88アダプターの取扱説明書によると、
00 −NTT各社
0088−日本テレコム
0077−KDDI(0077市外電話)
0070−KDDI(0070市外電話)
001 −KDDI(001番市外電話)
に強制的につなぐコマンドらしい。一部の機種では、NTT各社につなぐコマンドが、0000や09になっている。これらは自分で説明書を確認するしかない。
○マイラインとACR
「マイライン」が開始されたあとはどうなるのだろうか?
もし「マイライン」に申し込んでいると、「マイライン」登録電話会社よりACRの設定が優先される。「マイライン」登録を有効にしたければ、例えばルート88アダプターであれば、00を頭に付ける必要があると思われる。NTT各社への接続は、それぞれ0033、0036、0039になる。結局ダイヤルする桁数を増やすだけなので、「マイライン」サービス開始後はACRをオフにしたり取り外したりする方が良いだろう。
もし「マイラインプラス」に申し込んでいると、「マイラインプラス」登録電話会社がACRより優先され、ACRの意味は全くなくなる。なお、「マイラインプラス」を申し込んだ場合で、一時的に「マイラインプラス」登録電話会社と違う会社を指定したい場合は、122-00XX-0XX-XXX-XXXXなどと17桁の電話番号をダイヤルすることになる。さらに発信番号通知・非通知を指定する場合は、18X-122-00XX-0XX-XXX-XXXXと20桁ダイヤルすることになる。
○ACRと発信者番号通知
発信者番号通知に対してのACRの対応は研究中である。つまり、発信者番号通知の開始時には、ACRは対応しないということである。よって、184や186を付けてしまうとACRは働かず、料金の高いNTT各社に接続されてしまう。残念ながら18X-00XX-0XX-XXX-XXXXなどと、17桁の番号をダイヤルするしかない。なお、αALPHA5は対応済みであり、18X-0XX-XXX-XXXXの13桁でACRが働く。
電話料金をクレジットカードで払うと安くなるという案内が来たことはないだろうか?クレジットカード会社では通話料金をクレジットカードで支払うと、市外通話に限って16〜20%引きになるというサービスを行っている。月々の電話料金10000円未満で16%引き、だんだん割引率が上がって100000円以上で20%引きというのが相場である。
この仕組みはこうなっている。特別第二種通信事業者がホスト契約者になり、NTT Comの大口割引・スーパーテレワイズに加入する。そしてそれを利用して利用者の回線を登録するのである。クレジット会社とは加盟店契約してあるので利用者の元への請求はクレジットカード会社から行く。
スーパーテレワイズというNTT Comの割引サービスを利用しているので、各社サービスは1つしか申し込めないという原則に従い、これに申し込むとテレチョイス、テレジョーズ、テレホーダイなどには申し込めなくなる。市外料金だけ割引というのも、NTT Comのスーパーテレワイズを利用しているということで納得がいく。
なお、NTTグループが出しているNTTグループカードでは、3000円までが16%引き、3000円以上が20%引きとなっている。NTT各社とはいえ、20%も引かれると結構おいしいのでは?
ただし、現在はNTT Com料金がNTT地域会社より高いため、県内通話でスーパーテレワイズを利用すると逆に高くなるケースが出る。これを回避するにはクレジットカードでの支払いを停止するか、県内通話は新電電を利用するしかない。
一方、日本テレコムはクレジットカード会社と提携して日本テレコムカードを出している。このカードの場合、0088or0041の1カ月の利用100円毎に5ポイントたまり、年間500ポイント以上になったら1ポイント=1円でキャッシュバックされる。割引率は悪いが0088市外電話サービスの割引サービスがそのまま使えるというのがおいしい。日本テレコムの場合、局番割引スーパー&年々割引で40%割引が可能だが、それにもう一押しできる。
その他、会社によっては通話ポイントが航空会社のマイレージに変わったりするらしい。
○FAQ
Q.新電電経由の通話の料金はどうなるの?
A.頭に00XXを付けると、その通話は新電電経由となる。この通話の料金は、NTT地域会社からは請求されず、新電電のみから請求される。いわゆる「2度取り」にはならないので、ご安心を。
Q.新電電に入ると、NTT各社は使えなくなるの?
A.NTT各社も今まで通り使える。NTT地域会社の基本料金、NTT各社経由の通話の料金は今まで通りNTT地域会社から請求される。
Q.新電電から貰った料金表の「一部離島の場合を除きます」って記述は何?
A.実はNTT各社の場合、離島(北海道・本州・四国・九州以外の島)との通話は、特殊な距離計算法を用いている。そのため30km以上なのにNTT各社の方が安いという場合が存在していた。現在は新電電側も同様の特例をもうけている。詳しくは我々「みかかの鉄人執筆陣」の作ったフリーソフト、「HOWFAR」(
http://mikaka.org/howfar/)でお確かめください。
Q.長距離系電話会社より安い電話会社があるって本当?
A.区間によっては地域系電話会社の方が安いです。これについては「地域系電話会社の巻」に述べていますので、そちらをご覧ください。
(いづれも無料、<>内は覚え方)
頭にKPと付いたものは携帯電話・PHSからもかけられる。XXと付いたものは不可。
ただし、0070-800-0070-70にかけられる携帯・PHSはIDO・アステルのみ。
NTT Com : KP 0120-506506<コールコール>(9:00〜21:00)
KDDI0077: KP 0077-777
KP 0077-779 or XX 0120-22-0077(年中無休 9:00-21:00 人)
KP 0077-772 α−LCRセンター(年中無休 9:00-21:00 人)
XX 007723370190 NTTとの料金比較 おいくらダイヤル
001 : KP 0120-01-5971(年中無休 10:00-20:00)
0070: XX 0070-712 or KP 0070-800-0070-70 or XX 0120-03-0070
(年中無休 9:00-21:00 人)
日本テレコム: XX 0088-82 or XX 0120-0088-82 <0088ハッピーに>
XX 0088-80 スーパーACR
XX 0088-22-5110 移転<ご移転>
(いずれも年中無休 9:00-21:00 人)
XX 0088-221-111(年中無休 24時間 テープ)
C&W IDC : KP 0066-11(年中無休 24時間)
フュージョン: KP 0120-380747(年中無休9:00〜21:00)
なお、新電電に加入していなくても、0088等で始まる上記の番号へはつながるので、ご安心を。0088等と押した後「ぷっぷっぷ」という音が出るまで待たないといけない地域が一部ある。0088等で始まる番号につながらない地域も一部有るらしい。その場合は0120フリーダイヤルの方へダイヤルしよう。
テープによる料金比較案内は、かつて新電電3社でやっていたが、現在は0077のみ。一度に3つまで調査できて、しかも3〜99分の通話時間での比較が出来る。
日本テレコムのテープ案内は充実している。ほぼ全サービスについて言及されている。