ボーダフォン、TV電話と64Kデータ通信値上げ＆ハッピータイム大幅改悪

　今まで「TV電話の通話料が音声通話と同じ」が売りだったボーダフォンが、音声通話の1.8倍への値上げを発表しました。

通話料の一部改定等について
[url:http://www.vodafone.jp/japanese/release_detail/20040419_02/20040419_02.html]

　同時に、1分5円だったハッピータイムを大幅に改悪、5分通話すると30分通話ができるというシステムに変更。従来対象だったプリペイド携帯電話が対象外になるおまけつき。

「ボーダフォンハッピータイム2」を導入
[http://www.vodafone.jp/japanese/release_detail/20040419_01/20040419_01.html]

　しかし、「ボーダフォン同士なら土日は１分５円！」の売り文句で２年契約（ハッピーボーナス）を契約した人たちはたまったものではないですね。１分５円だからと契約してみれば、大幅に改悪されるわけで……。

　個人的には、「ボーダフォン終わったな」という感じです。

"巣田祐二"さんは[url:kb:939]で書きました:
巣田祐二 ] 　個人的には、「ボーダフォン終わったな」という感じです。

同感です。

以下のような記事が出ていました。

ITmediaモバイルのコラム ”ハッピータイム2は果たしてハッピーか？”
[url:http://www.itmedia.co.jp/mobile/articles/0404/20/news017.html]

新旧料金比較のグラフが非常にわかりやすいです。
実質値上げであることがはっきりとわかります。
本文から一部を引用すると、「バリューパックユーザー（月額4095円）の場合、何分話しても旧ハッピータイムのほうがお得。」「バリューパックシルバーユーザー（月額6195円）は、30分〜36分で通話を終えた時だけ、ハッピータイム2のほうが安くなる。最も高いプランであるバリューパックプレミア（月額2万1000円）でさえ、お得になるのは通話時間が15分〜45分の場合だ。」

”ボーダフォンの料金戦略迷走、実質値上げで建て直しの見方 (ロイター)”
[url:http://news.www.infoseek.co.jp/topics/business/vodafone.html?d=19reutersJAPAN143962&cat=17]

TV電話の値上げに関して、昨年の「ボーダフォンから10の約束」をさっそく破ったという事が書かれています。そういえばそんなものがあったなあと思い出したので、その「10の約束」があったはずのページ[url:http://www.vodafone.jp/japanese/reassurance/]にアクセスしたところ、"404 Not Found"つまり消去された後でした。幸運なことにGoogleのキャッシュには残っていたので、そこから引用すると、

「ボーダフォングローバルスタンダード」で提供しているＴＶコールサービスが通話と同じ料金で利用できます。よりリッチで気持ちの伝わるビジュアルコミュニケーションを手軽に楽しめます。

1年もたたないうちに顧客が大幅に不利を被る形で約束を破った上に、約束自体をなかったことにしているという状態では、ボーダフォンは日本で信用を失っても仕方ありませんね。