Re: 鷹山、DDIポケットとローミングへ

"巣田祐二"さんは[url:kb:958]で書きました:

巣田祐二 ] 　え、PHSの規格上、どこの番号でも入れれば使えるはずですが……どこかに出てました？

机上での規格上、仕様上のことと、現実に使えるかというのは別の話です。
携帯電話でも、PDCという *規格* の上ではキャリアや端末メーカーを問わず使えることになっているのですが（パケット通信対応以前の機種では一部マニアが行っていたが）、パケット通信対応機種あたりからは異キャリアで使えなくなっています。
・参考[url:http://www.tamsan.com/keitai/ht.html]

唯一の解決策は鷹山がDDIポケットのMVNOとなり、かつDDI側にアステル端末でもDDI網を利用可能にする改修が行われた場合に限られます。
DDIポケットMVNO第一号の日本通信でも、同様に自社端末へのDDI網カスタマイズが行われていますので、この点では問題はありません。

"高松@茨城"さんは[url:kb:959]で書きました:
高松@茨城 ] 携帯電話でも、PDCという *規格* の上ではキャリアや端末メーカーを問わず使えることになっているのですが（パケット通信対応以前の機種では一部マニアが行っていたが）、パケット通信対応機種あたりからは異キャリアで使えなくなっています。

　PDCの例はまったく参考になりません。PDCの場合はNTTが開発したPDC規格を、各社が独自にカスタマイズしていったゆえにそうなっていますが、PHSの場合は最初から各社が話し合って決めた規格で、データ通信に関してもPIAFSとして標準化されているのです。
　また、DDI-Pのデータ通信カードもPIAFS2.0で使えるような設定画面もあります（ツールがないので、通常は他社ROM書き込みはできませんが）
　だからこそ、

巣田祐二 ] 　え、PHSの規格上、どこの番号でも入れれば使えるはずですが……どこかに出てました？

　として、「使えなかった例があるのでしょうか」と聞いているわけです。
　PDCの場合は800M/1.5Gともに使えない例が出ているのを聞いていますが、PHSについては残念ながら聞いた記憶がありません。
　くどいようですが、違う方式における実績を聞きたいわけではないのです。PHSで、他社端末を使って通話ができない実例があるのでしたらお知らせください。もしあるなら非常に興味があります。

高松@茨城 ] DDIポケットMVNO第一号の日本通信でも、同様に自社端末へのDDI網カスタマイズが行われていますので、この点では問題はありません。

　自社端末をカスタマイズしているのではなくて、DDI-Pと同じ端末を同じメーカから購入して、違うラベルを貼って販売しているだけですよ、あれ。
　日本通信の規模で個別に端末を開発していたらコストが高くて割に合いません。
（リザルトコードなど一部はいじってあるかも知れませんが）

"巣田祐二"さんは[url:kb:960]で書きました:

巣田祐二 ] 　PDCの例はまったく参考になりません。PDCの場合はNTTが開発したPDC規格を、各社が独自にカスタマイズしていったゆえにそうなっていますが、PHSの場合は最初から各社が話し合って決めた規格で、データ通信に関してもPIAFSとして標準化されているのです。

「鷹山」のDDIポケットに業務委託した報道のコメント[url:http://www.yozan.co.jp/040402.html]では

＞業務委託先の通信規格と当社の通信規格が異なるため、業務委託には追加投資が必要となり、当社の業績が圧迫されるとの主張が一部の方にございますが、そのような事実は存在しません。

と、巣田さんと似た内容のコメントを出しているのですが、ＤＤＩポケットはＰＨＳというシステム自体を大きくいじって（カスタマイズして）いますし（「業務委託先の通信規格と当社の通信規格が異なる」というのは厳然たる事実）、現状のままのＤＤＩポケット網でアステル端末を動作させるのであれば、いわゆる「相性」というのが発生するかもしれません。これについては、実際にフィールドテストを行ってみないと分からないことになりましょう。

また、経営スタッフ室でＰＨＳや無線通信に関する技術的な部分をどれだけ理解しているかも疑問です。
仮に、フィールドテストの結果、相性問題が発生した場合には、当然のことながら、網の改修費用が必要となりますが、費用をＤＤＩポケットが全額（あるいは鷹山の業績が圧迫されない程度まで一部を鷹山も）負担するというのも考えにくいです。

"こまち１号"さんは[url:kb:988]で書きました:

こまち１号 ] と、巣田さんと似た内容のコメントを出しているのですが、ＤＤＩポケットはＰＨＳというシステム自体を大きくいじって（カスタマイズして）いますし（「業務委託先の通信規格と当社の通信規格が異なる」というのは厳然たる事実）、現状のままのＤＤＩポケット網でアステル端末を動作させるのであれば、いわゆる「相性」というのが発生するかもしれません。これについては、実際にフィールドテストを行ってみないと分からないことになりましょう。

　PHSは当初から自社端末以外を登録することが考慮されているシステムで、自営端末を公衆網にも登録するということが珍しくありませんから、相性問題はまずないだろうと楽観視しています。
　実際、他事業者ブランド端末や、メーカーブランド端末のROM書きコマンドがショップ店頭に配備されることもありました。

　同様に統一規格でネットワークを構築しているGSM圏でも、GPRS導入事業者と非導入事業者など、こまち１号さんの言われる「通信規格が異なる」キャリアでも問題なくローミングができていますし、まず大丈夫だと思いますよ。